作品一覧

  • 通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円
    3.9
    1巻968円 (税込)
    通貨が経済に与える影響は甚大だ。国家の財政、内外の金融、企業業績、そして人々の生活さえも為替の動向と無縁ではない。世界金融危機以後、不安定さを増した金融システムと経済の動きを精緻に検証し、ドル覇権の行方、ユーロ圏の諸問題、人民元や円の未来を見極める。複雑に絡み合う"通貨""実体経済""財政金融政策"の三つ巴を歴史を踏まえて読みほどき、世界経済の持続的成長のためにいま何をなすべきか考える。
  • 通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円

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    ブレトン=ウッズ体制の終焉から2008年のアメリカ発の金融危機、そしてユーロ危機に至る通貨の歴史を、世界の主要通貨である米ドル、ユーロ、人民元、円を中心に記述した本。これを読めば、いま世界経済で起きている様々な出来事が歴史と有機的に結びつけて理解することができ、視野が拡がる。非常に中身が充実しており、一読しただけで全て知識として定着させることはできなかったので、折に触れて本書を再読したい。

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    2011年12月30日
  • 通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円

    Posted by ブクログ

    非常に秀逸。近代の経済の流れや各研究が非常に高い精度でまとめられており、辞書的な利用も可能。特に最終章の国際通貨体制に関する記述は、他ではなかなか目にすることができない。
    但し高品質かつ高密度のため読み込むには相応の体力が必要か。

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    2011年07月26日
  • 通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円

    Posted by ブクログ

    主だった地域(通貨)毎に経済の流れと通貨の関係がわかりやすく書かれている。ここ数十年の経済動向と通貨政策について頭を整理するのに非常に良い。歴史を振り返ると、ツールであるはずの通貨に世の中が振り回されていることが良くわかる。

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    2012年02月19日
  • 通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私は金融の知識はなく、初級レベルのマクロ経済学の知識しか持っていないが、一気に読み切ることができた。
    マクロ経済学に興味のある学生には面白いと思う。

    キーワードは2つ。
    「国際金融のトリレンマ」 
    (資金の自由な移動、国内金融政策の自由度確保、為替の安定の3つを両立させることはできない)
    「トリフィンのジレンマ」
    (基軸通貨の流通量が拡大すると基軸通貨国の国際収支赤字が拡大し、基軸通貨の信認を保つことができない)

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    2011年03月09日
  • 通貨で読み解く世界経済 ドル、ユーロ、人民元、そして円

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    『通貨で読み解く世界経済―ドル、ユーロ、人民元、そして円』(小林正宏、中林伸一、2010年、中公新書)

    本書は、円、ドル、ユーロ、人民元といった主要国の通貨について、国際経済の潮流を踏まえながら解説したものである。それぞれの通貨はつながっているから(たとえば円高になればすなわちドル安)、相互の関連がわかっておもしろい。加えて、2010年現在の世界経済の時事ネタも豊富で本当に勉強になる。ただ、国際経済、国際金融の専門用語(たとえば、クレジット・デフォルト・スワップとか、インフレ・ターゲットというようにカタカナのものが多い)がたくさん出てきて、しかも解説があまりないという構成になっている。そのた

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    2010年09月19日

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