作品一覧

  • こころはどう捉えられてきたか
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    古来、日本人は「心」という摩訶不思議なものとどう向き合い、捉え、考え、格闘し、表現してきたのか? 江戸思想をベースとしながら神話や宗教、民間伝説、芸道などにフィールドを広げさまざまな角度から追う、謎解き味豊かな「散策」。そこには漱石の『こころ』にみるような近代人に受け継がれ、さらに現代の私たちに通じる思索の発見があった!
  • 江戸の思想史 人物・方法・連環
    3.7
    荻生徂徠、安藤昌益、本居宣長、平田篤胤、吉田松陰-江戸時代は多くの著名な思想家を生み出した。だが、彼らの思想の中身を問われて答えられる人は多くないだろう。それでも、難解な用語の壁を越え、江戸の時代背景をつかめば、思想家たちが何と格闘したのかが見えてくる。それは、"人と人との繋がり"という、現代の私たちにも通じる問題意識である。一三のテーマを通して、刺激に満ちた江戸思想の世界を案内する。

ユーザーレビュー

  • 江戸の思想史 人物・方法・連環

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    そのタイトルに劣らず、近世日本思想史を適度なバランスで幅広くかつ、十分な分量で概説してくれる良著。仁斎の愛、徂徠の道など、もっと勉強してみたくなる本である。一番の収穫は平田神学の中で、のちの柳田民俗学に連なるような祖先の霊魂の話が出ていたことであり、国学と民俗学の系譜という事で、興味深く読んだ。各論はいつ見ても参考になると思うのであえて触れない(!)

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    2019年08月29日
  • 江戸の思想史 人物・方法・連環

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    特に心に残ったのは二宮尊徳。これといった強力な宗教や思想があったわけでもない日本で、人々を労働へと導いた二宮。彼が用いたのは「暴力」でも「宗教」でもなく「言葉」であった。

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    2015年08月21日
  • 江戸の思想史 人物・方法・連環

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    学生のときに日本史用語集で時期と名前と著作を延々と暗記していた
    固有名詞が色鮮やかに立ち上がってくる。

    その思想は世の中をより良くするための思想で満ちている。
    主に儒学・朱子学をテキストとして実に様々な批判や改良を試みて独自の思想を築いている。
    どうしたらより正確に判断できるか、どうしたらより便利で豊かに暮らせるか。
    現世におけるそのような思いが詰まっている。
    誠実なプラグマティズムとでも言いたくなるほどに。

    豊穣な近世の格闘を知らずに明治以降の思想を知ることはできないというのは正論だ。
    近代的な輸入物である民権、自由、平等、憲法などが比較的短期で理解され定着したのは、
    それもまた現世に対

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    2013年12月06日
  • 江戸の思想史 人物・方法・連環

    Posted by ブクログ

    江戸時代の思想史に関する話題をいくつかの分野ごとに解説した書籍です。各話題については、細かいことは記されていませんが国学や儒学など多くの話題の要点に触れることができます。また、天理教など思想史系の本ではあまり触れられることのない江戸の新宗教についても解説がされており、重宝します

    【こんな人におすすめ】
    江戸の思想について広く浅く学びたい人

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    2024年05月16日
  • 江戸の思想史 人物・方法・連環

    Posted by ブクログ

    江戸時代の様々な思想を、<人と人との繋がり>のあり方から整理し、通観した本。江戸時代を世俗の秩序化の時代ととらえ、そこから近現代の我々と共有される問題を導き出そうとしている。世俗の秩序化は、イエ、出版(江戸時代は紛れもなく<書物の時代>である)、商品・市場、「日本」意識、性・差別といった場面で現れる。

    取り上げられた思想家は数多く、一人ひとりの思想家に割かれる紙幅は多くないので、その分、いささか教科書的なところもあるが、著者の最初の問題設定にしたがった大きな軸に沿って位置付けられており、理解がしやすいように思う。

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    2014年10月09日

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