作品一覧

  • ケミストリー現代史 その時、化学が世界を一変させた!
    5.0
    1巻950円 (税込)
    本書は、『ケミストリー世界史』の続編で、第二次世界大戦後から20世紀終わりまでの人類と化学の壮大なドラマを、超「ものしり」予備校講師がまとめた力作です。社会や政治、戦争といった出来事の根本にある「物質」を主人公に、それらがどうやって影響し合ってきたのかというつながり、現代史の因果関係を解き明かしています。古代ローマの哲学者ルクレティウスは、「私たちのよって立つべき視座は原子とその運動であり、この高い視座からの俯瞰によって迷信や恐怖を振り払うことができるのだ」と説きました。この本はまさに、分子の目で、人類の歴史のなかで最も目まぐるしい時代を俯瞰し、解明しようとしたものです。「1951年6月 世界に広がる石油化学工業」「1960年8月6日 レーザーが実用化」「1976年11月 導電性プラスチックの発明」「1982年5月 ネオジム磁石の発明」「1991年 リチウムイオン電池の実用化」など、現在の私たちの生活と密接な関わりのある項目が並び、「化学」の目で深掘りしています。「文系」の人でもスラスラ読めるようにわかりやすく書かれていますが、それだけでなく、クスッと笑える表現や著者ならではの「豆知識」が随所に散りばめられていて、痛快です。精緻なイラスト・写真あり。文庫書き下ろし。
  • ケミストリー世界史 その時、化学が時代を変えた!
    4.4
    1巻1,400円 (税込)
    本書は、第二次世界大戦までの人類と化学の壮大なドラマを、世界史通の化学鉄人講師がまとめたものです。出来事の表層的な羅列ではなく、社会や政治、戦争といった出来事の根本にある「物質」を主人公に、それらがどうやって影響し合ってきたのかというつながり、歴史の因果関係がわかる解説になっています。宇宙誕生、生命誕生の話にも触れたあと、ホモ・サピエンスの登場。火薬あり、石油あり、香辛料あり……。「4万1000年前ごろ=赤色顔料の利用」「前4000年ごろ=ビールの誕生」「815年ごろ=イスラームの錬金術」「1846年=エーテル麻酔手術」「1920年=プラスチックの時代」「1942年=ペニシリンの実用化」などの大見出しがあり、それぞれのテーマを深掘りしています。「文系」の人でもスラスラ読める、超おもしろ講義です。イラスト・写真あり。文庫書き下ろし。
  • もしベクレルさんが放射能を発見していなければ。
    4.0
    1巻1,500円 (税込)
    科学技術の大きな発展と悲劇につながった、ベクレル博士による放射線の発見。その日、たまたま曇り空だったことが、偶然、世紀の大発見につながった。その発見は、はたして本当に“偶然”だったのか? 見えざる力が、人類の運命を導いたのか?この本は、元素の発見をめぐる科学者たちの苦闘の歴史を、史実にもとづいて描いた物語です。難しい化学式はひとつも出てきません。知識ゼロの方でもスラスラ読めて、元素・周期表、さらには化学全般への興味・理解が深まる不思議なサイエンスファンタジーです。最新のデジタル機器を支えるレアアースや、何十人という研究者がその猛毒で命を落としたフッ素、謎のエネルギーを放出した放射性元素など、元素が発見されたときには、セレンディピティと呼ばれる奇跡ともいえる多くの偶然がありました。学校では教えてもらえない、化学のおもしろくて不思議な一面をぜひお楽しみください。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • ケミストリー現代史 その時、化学が世界を一変させた!

    Posted by ブクログ

    題名の通り、化学の発展と歴史が詳細に記載されている本です。教科書では、化学と歴史を分けておりますが、これまでの歴史の真実を理解するためには、2つの教科を分けてはいけないなと思った一冊でした。

    また、化学技術やIT技術の発展の背景、そしてそれらを使って生活が豊かになった背景には、戦争が絡んでいると改めて考えさせられました。

    内容は重く、「うっ…」と時々心苦しくなりますが、今のうちに読んでよかったなぁと思いました。

    0
    2024年12月03日
  • ケミストリー世界史 その時、化学が時代を変えた!

    Posted by ブクログ

    世界史とともに、科学技術(化学)の発展進化を追っていきます。人類は科学の進歩とともに人口を増やし、戦争をし、生活水準を上げてきた。新たな発見は病気の治療などにも役に立つが、使い方次第では大量殺戮の武器になってしまう。効果も大きければ副作用も大きい。

    0
    2023年02月15日
  • ケミストリー世界史 その時、化学が時代を変えた!

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2022/9/17 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。
    2024/1/10〜1/16

    河合塾講師の大宮氏が、人類の歴史を化学の側面から語る壮大な世界史。こうやってみると、化学における発見が人類の歴史の大きな転換点になっていることがよく分かる。面白かった。

    0
    2024年01月17日
  • ケミストリー世界史 その時、化学が時代を変えた!

    Posted by ブクログ

    隣駅にある時々訪れる本屋さんで見つけた本です、化学と歴史の好きな私はタイトルを見て惹かれました。500頁を超える本でしたが、通勤電車の中で楽しく読ませていただきました。

    この本の特徴は、ある年に限定して、化学上における発見・発明と、その年に起きた歴史上の事件と合わせて解説されています。近代では多くの戦争がありましたが、その時の兵器・武器に使用された科学技術を併せて解説しています。それにより、それまでの帝国がなぜ消滅してしまうかもよく分かりました。

    化学の発明により人間の寿命を延ばす等、良い結果をもたらせた技術もありますが、戦争に使用されて多くの人の命を奪うことになったのも事実です。マイナス

    0
    2022年02月23日
  • ケミストリー世界史 その時、化学が時代を変えた!

    Posted by ブクログ

     これは凄い本である。著者の大宮理氏は有名な学者ではなく、化学の予備校講師をやっていた方である。親が自己破産したため、大学院に行けなかったらしい。
     しかしこの本は589頁の大著であり、どのページも自分の言葉で綴っており、膨大な知識がよく整理されてある。このような流れで世界史全体を把握すればわかりやすい。

    0
    2022年02月10日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!