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  • 死にゆく妻との旅路
    3.4
    高度成長期、縫製一筋に生きてきた私は小さな工場を経営し、苦しくとも充実した日々を送っていた。が、中国製の安価な製品が容赦なく経営を圧迫し始める。長引く不況、膨れ上がる借金。万策尽き果てた時、私は妻のガンを知った……。「これからは名前で呼んで」呟く妻、なけなしの五十万円、古ぼけたワゴン。二人きりの最後の旅が始まった――。

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ユーザーレビュー

  • 死にゆく妻との旅路

    Posted by ブクログ

    不況の影響で工場の経営も苦しくなり、しかも知り合いの連帯保証人になったため、その借金までも

    背負い込んだ筆者。

    自分の今の状況をなかなか受け入れられないダメさかげんはきっと誰もが持っているもののように思います。



    本当は自己破産しなくてはいけないのに

    小さな頃のお母さんとの約束を気にして、なかなかそれに踏み出せない・・・・・

    読んでいて、歯がゆさも感じながらも愛さずにはいられない朴訥とした筆者の姿がそこにはあります。



    そして、がんを患って、手術を終えた後の奥さんとの車での旅。

    生活が軌道にのっていた頃には、通いあわなかった夫婦としての気持ちが

    この9カ月の旅の中で徐々に通

    0
    2011年01月08日
  • 死にゆく妻との旅路

    Posted by ブクログ

    とっても良いです。当事者の手記なので文章がうまいとか、そういうことでは無いのですが、伝わってくるストレートな気持ちに泣きそうでした。エピローグを読むと、人生は死ぬまでピリオドが無いのだなと思います。

    0
    2009年10月07日
  • 死にゆく妻との旅路

    Posted by ブクログ

    ・妻には十分なことをしてやった、なんてその時に言える男が一体どのくらいいるんだろうか。などと思いそこで考えることをやめる。

    0
    2013年01月29日
  • 死にゆく妻との旅路

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実際にあったことを、手記とした書かれたものです。月刊誌「新潮」に連載されたのを、多くの方の希望で1冊の本として出版されました。


    亡き妻への哀惜の手記。


    会社が傾き、自己破産への道をたどった夫。妻は一回りも年下。一緒に縫製の仕事をしていたが、妻の体はガンに侵されていた

    手術をしたが、早ければ3カ月で再発の可能性があると言われます

    夫は金策と妻の病気から逃れるように、一時期行方をくらましてしまうのです。

    夫の帰りを待つ妻は、心細い思いをし、家を出た夫は全てを捨てて死のうとまで思います。


    しかし、結局は妻のところに戻ります。そして、今度は妻を連れて、逃亡の日々を送ることになって行き

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    2011年06月04日
  • 死にゆく妻との旅路

    Posted by ブクログ

    まだこんな事を考える年齢ではないのかもしれないけど、私は時々自分の最期を考える。

    誰に看取られ、誰に支えられ、どんな最期を送るのだろう。

    けど、どんな最期であれ、大好きな人に見守られて逝きたいと思う。
    このお話は本当のお話です。


    高度成長期、縫製一筋に生きてきた私は小さな工場を経営し、苦しくも充実した日々を送っていた。
    長引く不況、膨れ上がる借金。万策尽きた時、妻のガンを知る。

    「これからは名前で呼んで」呟く妻、なけなしの50万円、古ぼけたワゴン。二人きりの最後の旅が始まった。

    このお話の中の私は、結局妻を病院に連れて行かなかった―。

    正しくは連れて行けなかった…

    0
    2011年04月23日

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