日本、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、フィンランド、アメリカ(シリコンバレー)。
これだけバラエティーに富んだ文化の中で暮らして働いたことがある著者は、
東京とシリコンバレーは、企業文化の面で最も距離が遠い、と言います。
あえてその2つを対比させる物語を読むうちに、
自分がこれまで経験して来た職
...続きを読む場の特徴を改めて考え直していました。
「レンガ型組織」と「石垣型組織」の対比は、
ずっと覚えておこうと思います。
事業、組織、働き方というのは、固有の文脈や背景の中で起きるものです。
抽象的なことばだけでは、実感をもって読者に迫れません。
この本は、物語形式になっていて、文脈に自然に入り込むことができました。
「日本のやり方も、シリコンバレーのやり方もない。
この会社のやり方を作るのだ」
登場人物の言葉にとても共感して、★5つとしました。