作品一覧

  • 英国流 旅の作法 グランド・ツアーから庭園文化まで
    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    18世紀、古典教養を学ぶため、貴族の子弟や家庭教師がこぞってイタリアへと旅した、「グランド・ツアー」。 フランス革命が始まって海外渡航が難しくなると、今度は湖水地方への国内旅行へとシフトチェンジ、 ガイドブック片手に風景観賞(ピクチャレスク美)で美意識を磨く。 はたまた馬車が流行りだせば、「自らの歩き、詩想を深めるべし」と徒歩旅行が大ブームに。結果、ワ-ズワスはじめ、世界的ロマン派詩人を次々生み出した――。 どんな時代もどんな状況でも、「旅で学ぶ」「旅で成長する」という信念を守り続けた英国人。 彼らは、なぜこれほどまでに旅に焦がれ続けたのか。 旅の効用とは、一体何なのか。 その飽くなき情熱と、彼らが愛してやまない理想郷「田園」の精神的意味を 様々な史料、図版とともに考察する。 学術文庫版解説・桑木野幸司「イタリアが造った英国の風景」 本書は『イギリス的風景 教養の旅から感性の旅へ』(NTT出版 2007年刊)を加筆修正、改題したものです。
  • オックスフォード古書修行 : 書物が語るイギリス文化史
    4.0
    1巻2,112円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大ベストセラー誕生と挿絵の関係、元祖婦人雑誌に見る美意識のありか、レシピ本の味読、文学巡礼の誕生、翻訳大国としての横顔など、長年愛読される書物から紡ぎ出されるイギリス文化の魅力を描く。

ユーザーレビュー

  • 英国流 旅の作法 グランド・ツアーから庭園文化まで

    Posted by ブクログ

    ◯本書のアーギュメント(主張)
     十七世紀から十八世紀にかけて、イングランドの貴紳の子弟が学業の総仕上げとして長期間の大陸旅行をするグランド・ツアーが人気を博した。そんなグランド・ツアーにおけるイタリア体験は、イギリスの貴紳たちの感性や自然観に大きな影響を与え、それがイギリス的風景の理想を形作る契機となった。やがて人々の関心は遠方の自然景観から、ロンドンのシティ・スケープへと移り、都市文化が育っていくなかでタウン・ガーデンや私庭を求めていく。キーワードは一貫して「田園」と「アルカディア」である。
    ◯感想
     本書の主張は上記のようなものなのだが、旅行がテーマである以上、当然、数多くの旅人が登場す

    0
    2025年04月30日
  • オックスフォード古書修行 : 書物が語るイギリス文化史

    Posted by ブクログ

    本を求めてオークションへ、古書展へ。
    実に楽しそうな著者の姿が本の中から浮かび上がってきて楽しい!
    170年前の雑誌からやりかけの刺繍が出てきた、なんてステキなエピソードも交えつつ、英国の歴史も垣間見れて、楽しい読書時間でございました。

    0
    2012年05月02日

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