作品一覧

  • みんなの旅行
    -
    1巻607円 (税込)
    僕たちは、なぜいつも不安なのだろう。あまりにも純粋だから、あまりにも優しいから? 精神科病棟という大きく甘美なゆりかごで、夢と妄想の世界に浸る記憶喪失のうつ病患者のこころの揺れを鮮やかに描写した傑作小説。患者たちの日帰り旅行の提案を受けても、煩わしくて気乗りしない主人公に訪れる変化とは。(講談社文庫)
  • 気高き昼寝
    3.0
    1巻691円 (税込)
    重いうつを病む夏目孝則(なつめたかのり)に、深夜、ある女性から電話がかかってきた。親友の今村の、自死の報(しら)せだった。今村が自分宛てに遺したノートを読むうち、切れ切れの過去の記憶が甦(よみがえ)る。ナツタカは彼のために「誰も傷つけない復讐」を決意した。巧みな展開、丁寧な描写で「生き続ける」ことの意味を問う、渾身の小説。(講談社文庫)
  • 雲と海の溶け合うところ
    3.0
    1巻1,672円 (税込)
    音を喪った男は、「過去と今」の旅に出た。 突発性難聴と診断され、癒しの旅に出た男は「神を探す女」と出会う。人が人を癒すとはどういうことか。心の中を旅しながら、懸命に人生の意味を探す長編小説。

ユーザーレビュー

  • 雲と海の溶け合うところ

    Posted by ブクログ

    突発性難聴で耳が聞こえなくなったりした中年のおっさんが、勤続30年の休暇を利用して欧州で旅行中に若い女性と出会って自分の過去を振り返りながら旅する話

    意味なく女性に好意を抱かれて付きまとわれるって、おっさん向けのラノベか?(笑)
    まぁ、こんな設定は村上某に代表されるようにありふれたものではあるんだけどね

    いやぁ~、この人はドラマチックな人生を送ってるなぁ
    中学生のときの海難事故救助の相手にたまたま巡り合うとかね

    読後感としては、冷静と情熱のあいだを読んだときみたいな感じ
    やっぱりこの二人はそうだよね という帰結

    最近、王様ゲームとか人狼ゲームとか、高校生が殺し合う殺伐とした小説ばっかり

    0
    2018年12月03日
  • 気高き昼寝

    Posted by ブクログ

    鬱病を患っている著者による鬱病を患った男が主人公の小説。ストーリーのどこまでが(小説の中での)現実で、どこまでが主人公の妄想なのかは不分明であったが、読ませる小説ではあると感じた。

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    2018年01月25日
  • 気高き昼寝

    Posted by ブクログ

    なかなか興味深い始まりだったのだが…

    重いうつ病に苦しむ夏目孝則を主人公にした重苦しくも、奇妙な小説。作品の中で展開される親友の今村が遺した『灼熱の彷徨』と題された未完の小説…

    テーマは興味深く、冒頭の展開は面白いのだが、登場人物を極めて冷めた視点で描いているためか、単調で感情移入出来なかった。また、結末がどうにも。

    迫真に迫るうつ病の描写は著者の実体験によるもののようだ。

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    2015年07月23日
  • 雲と海の溶け合うところ

    Posted by ブクログ

    展開は面白いけど、途中でちょっと飽きた。カスミみたいなキャラは、おじさまはお好きなのかしら? オランダで命の恩人(助けた方だから逆か)に再開したシーンでは感動したのに、最後のパラグラフは余計だった。一気に鼻白んでしまった。

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    2012年09月30日
  • 雲と海の溶け合うところ

    Posted by ブクログ

    うつを伴った突発性難聴に罹患したヒロが、会社の勤続30年特典を使って養生のため訪れたドイツで出会ったカスミによって癒されていく物語。病気に関する描写をみると多分作者本人の経験が入ってるんだろうな。そして50歳という、何かを手に入れ何かを失う年齢にしても自分をもしくは自分の心をモチーフにしているんだろうし。物語としては非常に上品で嫌味もなくて大人向けに仕上がっているのだけど、そもそもカスミとのつながりにどうしても必然性を感じないんだよね〜。本人と親友と初恋のヒトとカスミと、だれにシンファサイズしていいのか迷ってしまったのも★の少ない原因。

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    2011年08月01日

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