あらすじ
音を喪った男は、「過去と今」の旅に出た。 突発性難聴と診断され、癒しの旅に出た男は「神を探す女」と出会う。人が人を癒すとはどういうことか。心の中を旅しながら、懸命に人生の意味を探す長編小説。
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Posted by ブクログ
突発性難聴で耳が聞こえなくなったりした中年のおっさんが、勤続30年の休暇を利用して欧州で旅行中に若い女性と出会って自分の過去を振り返りながら旅する話
意味なく女性に好意を抱かれて付きまとわれるって、おっさん向けのラノベか?(笑)
まぁ、こんな設定は村上某に代表されるようにありふれたものではあるんだけどね
いやぁ~、この人はドラマチックな人生を送ってるなぁ
中学生のときの海難事故救助の相手にたまたま巡り合うとかね
読後感としては、冷静と情熱のあいだを読んだときみたいな感じ
やっぱりこの二人はそうだよね という帰結
最近、王様ゲームとか人狼ゲームとか、高校生が殺し合う殺伐とした小説ばっかり読んでたので、久しぶりに心優しい気持ちになれた
Posted by ブクログ
展開は面白いけど、途中でちょっと飽きた。カスミみたいなキャラは、おじさまはお好きなのかしら? オランダで命の恩人(助けた方だから逆か)に再開したシーンでは感動したのに、最後のパラグラフは余計だった。一気に鼻白んでしまった。
Posted by ブクログ
うつを伴った突発性難聴に罹患したヒロが、会社の勤続30年特典を使って養生のため訪れたドイツで出会ったカスミによって癒されていく物語。病気に関する描写をみると多分作者本人の経験が入ってるんだろうな。そして50歳という、何かを手に入れ何かを失う年齢にしても自分をもしくは自分の心をモチーフにしているんだろうし。物語としては非常に上品で嫌味もなくて大人向けに仕上がっているのだけど、そもそもカスミとのつながりにどうしても必然性を感じないんだよね〜。本人と親友と初恋のヒトとカスミと、だれにシンファサイズしていいのか迷ってしまったのも★の少ない原因。