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重いうつを病む夏目孝則(なつめたかのり)に、深夜、ある女性から電話がかかってきた。親友の今村の、自死の報(しら)せだった。今村が自分宛てに遺したノートを読むうち、切れ切れの過去の記憶が甦(よみがえ)る。ナツタカは彼のために「誰も傷つけない復讐」を決意した。巧みな展開、丁寧な描写で「生き続ける」ことの意味を問う、渾身の小説。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
鬱病を患っている著者による鬱病を患った男が主人公の小説。ストーリーのどこまでが(小説の中での)現実で、どこまでが主人公の妄想なのかは不分明であったが、読ませる小説ではあると感じた。
なかなか興味深い始まりだったのだが… 重いうつ病に苦しむ夏目孝則を主人公にした重苦しくも、奇妙な小説。作品の中で展開される親友の今村が遺した『灼熱の彷徨』と題された未完の小説… テーマは興味深く、冒頭の展開は面白いのだが、登場人物を極めて冷めた視点で描いているためか、単調で感情移入出来なかった。...続きを読むまた、結末がどうにも。 迫真に迫るうつ病の描写は著者の実体験によるもののようだ。
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