作品一覧

  • 不老不死―仙人の誕生と神仙術
    4.0
    1巻2,420円 (税込)
    古代中国において、死は単純な「終わり」ではなく、「再生のはじまり」であった。精神は「鬼」となり、生き続けた。しかし、肉体は朽ちる。この肉体を不滅のものとしたのが不老不死の「仙人」である。 本書では肉体の保存法にはじまり、仙人の誕生、不老不死を求め狂奔する皇帝たち、ときに猛毒をも含んださまざまな仙薬、そして房中術など「気」を用いた長寿法についても詳述する。 信用のおけない来世よりも、いつまでも若々しくこの世に永らえたい──「不老不死」の欲望が多様な神仙術を生み出していくさまを、死生観の変化とともに解き明かしていく。
  • 魂のありか 中国古代の霊魂観
    3.0
    1巻1,320円 (税込)
    古代中国の人々は「魂」の存在を信じていた。魂とは何か? 肉体をぬけだす魂、体内に入り込む悪霊、悪霊をはらう方法など、中国と日本の書物、遺物に示された事例を探り、イメージ豊かな古代人の視点で「魂」に迫る。

ユーザーレビュー

  • 不老不死―仙人の誕生と神仙術

    Posted by ブクログ

    古代中国における死生観・死の乗り越え方が、仙人になる方法論について「死よりの再生」から「不老長生への養生法」へと変化していくさま、そのための仙薬・導引などの具体的手法についての文献がわかりやすく紹介された。不老不死を求めた皇帝と言えば始皇帝だが漢の武帝もそれに負けないほどこだわっていたこと、房中術の祖としてその用語の親和性からかつては老子が考えられていたこと、が印象に残った。

    0
    2021年03月31日
  • 魂のありか 中国古代の霊魂観

    Posted by ブクログ

    魂の概念の変遷をたどるものではなく、「魂と頭部の関係」「魂の出入り(髪、神人)」「悪霊(蛇)」「悪霊を払う仕種(目と舌)」をメインにしぼってピンポイントな解説をしています。世界観把握には向きませんが、玉璧本来の意味や、なぜ髻(もとどり)を結うのか、結わないとはどういうことか、などが詳しく書かれているあたりが大収穫。

    0
    2009年10月04日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!