お か ま い な く
三上陽菜さんがかわいい!
糖分激甘!作中7〜8割がキッス!笑
ここまでシリーズを読んできた方も、まさかの3巻から初めて読むという方も、癒されて下さいませ。
※
以下、ネタバレを含みます。
感想兼個人的雑記です。
時間の許す方のみお付き合い下さいませ。
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ニコニコ動画のタグに「1対1の恋愛」というものがあるのですが、本作はまさにそれだと思います。桜ノ宮せんせご自身が、第1巻の後書きに記されました通り、基本的に、陽菜さんや玲くんに対する嫉妬や悪意を持つ人物たちは全く描かれません。
VNG、ギャルゲ、びしょゲ、エロゲーのあるあるなのですが、各ヒロインのルートに入った瞬間、それまでの人間関係が無かったかのように、二人だけの世界になるのが、逆に違和感があり、馴染めないという読者は多かろうと存じます。かくいう私も実はその一人。そんな私でさえ、なぜか本作は素直に楽しめたのでおすすめしたいです。
そして本作ではついに陽菜さんのご友人が初登場!町田柚月さん!
あえて前述では、「人間関係が無かったかのように」と厳しく記しましたが、当然陽菜さんにも玲くん以外の関係があります。むしろ彼女の対外的な評価は「クールビューティー」であり、彼女を評価する周囲の人たちがすでに大勢いることは既に明らかでした。
であれば、彼女が告白三昧で疲弊せずに済んでいるのは、玲くん以外に『話しかける誰か』がいるからというのは想像がつきます。その誰かが、町田柚月さんなのだ、と、今回初めて読者に伝わったのは嬉しいサプライズです。
そして、令和8年に公開された映画に、「君と花火と約束と」があります。あの映画も、タイトルに「花火」とあるように、恋や絆を結ぶ尊い時間に、花火の景色があったことを描いていました。ときを同じくして、本作もまた、誰もが想いを込めて花火を見上げる中、その「一瞬」を逆手に取って、誰も見ていない隙を逃さないとばかりにキスを繰り返す場面がありました。
陽菜さんの計算高さが微笑ましい一方、こうして、毎年、当たり前のように花火が上がるのは、ありふれていることではなくて、徳川吉宗さんの隅田川の鎮魂に始まり、戦前から花火職人が守り続け、街の人たちが祭りを続けてくれているから、今も残っていて……その奇跡に救われるように、今この瞬間も、新しい恋が生まれ続けているのだなぁと、しみじみする想いがあります。もののあはれです。
「透明な夜を駆ける君と、目に見えない恋をした」においても、花火は皆が集まって見上げる奇跡だと描かれました。
恋が叶うことはとても尊いことです。
そしてそれと同じぐらい、たとえ恋ではなくても、ただ隣り合って、誰かが同じものを見ているというのは、すてきなことだなぁと思います。暴力沙汰だのと、政治的にも荒れている令和八年ゆえ、なおさらに、ただ平和に空を見上げられる自由は、当たり前ではなくて、すごいことだなぁ、ありがたいなぁと、思えます。
そして、性交をするか否かという、恋人においてとても大切な問いも、本作は丁寧に描いていて好感でした。これだけ「二人きり」を描いていると、親からの信頼とか、世間体とか、まるで関わらないことのように誤解してしまいそうになりますが、彼らが二人でいられることは、まさに前述の通り、当たり前ではなくて、親をはじめとした大勢の人の助けのおかげで成り立ったいることを、玲くんは強く自覚していました。
もちろん陽菜さんもそれを自覚しているのですが、彼女はそれ以上に,「他の女性が玲くんの魅力に気づく前に独占したい」という強い渇望がありました。
その寂しさは、自分が与えてしまったことだと強く反省して、そのうえで、たとえ性交をしなくても、ずっと一緒に関係を続けていくことを玲くんは誓っていますし、むしろこのことがきっかけで、陽菜さんが他の男性に迫られることの危機感や、自分が他の女性に迫られることに彼女が不快感を覚えることを強く自覚したのです。
全ての異性に好かれる前提などは、度が過ぎた自惚れでしょうが、自分の伴侶がかなしむことはしない、という意識は、誰であれ大切であり、尊い心遣いだと思います。自分が大勢に好かれることはないと考えている玲くんだからこそ、この気づきは逆説的であり、ゆえに精神的に大きく成長したように見えたのです。
つまりは、親は、自分たちが扶養義務を果たせるようになるまで、肉体関係を持たないことを前提に、交際を許してくれているのだから、その信頼を守ることが、今このいっときの快楽ではなく、永い将来を守ることが出来ると、互いに決意したのです。
学生の若さにしてこの決意、心から尊敬します。それこそ、こんなにキスしてたら、私だったら欲情してたまらなくなります。笑笑
恋の鐘を鳴らすという旅行の趣も、大変楽しめました。真夏の登山下山はなかなかに疲れる予定ですが、それをやりきる二人はすごいなぁと。しかも玲くんに至っては普段は完全にインドア派閥なのに。笑 度々運動に駆り出される陽菜さんとのお出かけによって、少しずつどころではなく、急激に体力を身につけているのかもしれません。そしてなにより彼女の真心がこもった、栄養を整えられた食事のふるまいがあってこそですね。
しかも、姉妹として存在する鐘が、グアムにあり、その旅行も計画されているというのですから、この先が楽しみです。
グアムといえば、グアムラインと呼ばれ、古代は、岩底が目に映るぐらいの浅瀬が日本列島から下部に伸びており、パラオやポリネシアをはじめ、縄文人たちは、麻の縄船や、丸太船で行き来していたと歴史において語られています。
そのポリネシアでは、生涯の伴侶を確信する、精神的なセックスの文化があり、令和になって、日本でもその精神的な繋がりを大切にする文化に気づく恋人たちが急増したそうな。
振り返ると、これだけキスをしながら、実際の性行為はしないという二人の様子は、どこか、ポリネシアンセックスを彷彿とさせるではありませんか。
こんなに好きなのに、こんなに焦がれているのに、こんなに求めているのに、それが叶うのは、「いつの日か」であるという、この恋心。
桜ノ宮天音せんせは果たして意識されましたかどうかは私は存じ上げませんが、奇しくも、ポリネシアンセックスの美しさを、二人の恋模様を通じて描いてるのがまた、素晴らしいなぁと思います。
まだまだ書きたいことが尽きませんが、今回はこのぐらいで。
それでは、本作の脳内劇場配役をご紹介!
※敬称略
桐島玲:寺島拓篤 or 石谷春貴 or 上村裕翔
三上陽菜:花澤さくら or 花澤香菜 or 本渡楓
町田柚月:鈴代紗弓 or 長谷川育美 or 若山詩音 or 愛美
お母さん:伊藤静 or 三石琴乃
です!
第1巻時点での主演お二人の印象からはまた違う配役も頭に浮かびましたので、お招きさせてもらいました。皆さんどのお芝居も素晴らしい……!
石谷さんとハナザーさんと鈴代さんが揃ったら、五階同盟ですね!※いもうざ
本渡さんと若山さんは、甘神さんちの姉妹からお招きしました!
上村さんは、「才女のお世話」「灰原くん」の主演から、気怠げだけれど意中の女性のためには直向きに努力する青少年という印象がとても似合うので、お招きしました。玲くんはぴったりだと思います。
町田さんは、愛美さんが担当された場合は、まさに灰原くんのギター担当・本堂芹香さんのような、ダウナーよりの声になりそうです。逆に若山さんが担当された場合は、甘神朝姫さんのように、からかい上手ないたずらの雰囲気になりそうです。