作品一覧

  • 道元「赴粥飯法」 ビギナーズ 日本の思想
    5.0
    1巻1,166円 (税込)
    道元の著作の一つ、「赴粥飯法」には、仏道修行における食事の意義と作法が述べられている。禅では「さとり」の境地を、日常の営みの中に見出す。そのため、生活の要である「食」は、大事な修行の場でもあるのだ。自らを満たすだけでなく、他者へと想いを向け、心穏やかに生きていくヒントが、ここにはある。道元の意思を説き明かす、やさしい現代語訳と解説に豊富な写真資料を加え、「解題」「道元禅師の生涯」も収録した決定版。
  • [新訳]正法眼蔵 迷いのなかに悟りがあり、悟りのなかに迷いがある
    3.8
    『正法眼蔵』は、日本における曹洞宗の開祖・道元の主著。生涯を掛けて全100巻の著となる構想だったが、54歳で示寂し、未完の大著となった。同著は、哲学的で難解といわれているが、たとえば道元思想のキイ・ワード「身心脱落」について、訳者は「角砂糖が湯の中に溶け込んだとき、角砂糖が消滅したのではないのです。ただ角砂糖という状態――それが<俺が、俺が……>といった自我意識です――でなくなっただけです。砂糖は湯の中に溶け込んでいるように、自己は悟りの世界に溶け込んでいるのです。身心脱落とはそういうことです。」と、わかりやすく解説を加える。坐禅の指南書としてではなく、釈迦の教え、すなわち仏教を正しく理解するための智慧を与えてくれる書として読み解きたい一冊。

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  • 現代文訳 正法眼蔵〈1〉
    3.0
    1~5巻1,100円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界の哲学史に燦然と輝く道元の名著を、わかりやすく明晰な現代文で通読可能なテキストにした話題のシリーズ全5巻。第1巻は「現成公按」から「行持」まで、道元若き日のみずみずしく抒情的な思想の精髄。
  • 道元「典座教訓」 禅の食事と心 ビギナーズ 日本の思想
    4.4
    食と仏道を同じレベルで語った『典座教訓』を、建長寺をはじめ、長く禅寺の典座(てんぞ/禅寺の食事係)を勤めた訳者自らの体験をもとに読み解く。禅の精神を日常の言葉で語り、禅の核心に迫る名著に肉迫。 ※本作品は紙版の書籍から口絵または挿絵の一部が未収録となっています。あらかじめご了承ください。

ユーザーレビュー

  • 道元「赴粥飯法」 ビギナーズ 日本の思想

    Posted by ブクログ

    日本人なら読むべき本だなといつも思う。
    食は欲で食すものではないと、よく言われるが、それ以前に、こういうひとつひとつのことから、人は感謝ということを学ぶものだ。
    特に幼少期には必要だろう。
    食育が言われて久しいが、
    それ以前のことは、もっと大切にしたい。

    0
    2024年06月22日
  • 道元「典座教訓」 禅の食事と心 ビギナーズ 日本の思想

    Posted by ブクログ

    老心を養い周りの全てを慈しむこと。
    春夏秋冬の廻りくることを喜び、生かされていることに感謝すること。

    喜心
    老心
    大心

    典座教訓は食の教えを説いたもの、けれど人生の全てに通ずる教え。
    私もこの三心を忘れず、尽きることのない煩悩と共に生きてゆきたいと思う。

    0
    2015年10月18日
  • [新訳]正法眼蔵 迷いのなかに悟りがあり、悟りのなかに迷いがある

    Posted by ブクログ

    感動した。何度も読み返すことになるだろう。
    読後、2007年のひろさちや著「すらすら読める正法眼蔵」と比べてみた。とりあげられている、本書で取り上げられている8巻のうち、現成公案、生死、仏性、唯物与仏、菩提薩埵四摂法の5巻が「すらすら」と被っている。
    が、同じではない。かなり言葉を補ったりして、全体に訳だけで意味が(すくなくとも ひろ さんの解釈が)とりやすくなっている。上下二段に原文現代語訳で一巻分が一続きの「すらすら」に対して、「新訳」は段落ごとに解説が入って、解釈が取りやすくなっている。全体に哲学としての側面を強めに出した正法眼蔵入門としているので、在家の私などには大変とっつきやすい。菩

    0
    2013年07月14日
  • 道元「典座教訓」 禅の食事と心 ビギナーズ 日本の思想

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    この本を読んでから、自分を大嫌いになりそうなとき、
    料理をするようになりました。

    藤井宗哲さんのエッセイの部分に、とても感動しました。
    一途に生きた人間って、ほんとうに強くて優しい、と感じました。
    私は、感動して泣いてしまいました。
    (なぜかは私にも分からないです)
    お料理のレシピは読むだけでヨダレが出ます。


    「悟り」って、喜怒哀楽を無くすことだと理解されること、多いですよね。
    なんとなく、私もそう感じてたんです。
    でもこの本を読んで、「悟り」って、
    「自分と、自身を取り囲む万物(人、物、自然)を慈しむこと」
    と教えてもらった気がします。(違ったらすみません!)

    「悟り」ってなんか怖そ

    0
    2011年08月31日
  • 道元「典座教訓」 禅の食事と心 ビギナーズ 日本の思想

    Posted by ブクログ

    典座教訓という言葉は『土を喰う日々』から。
    どうやら、禅寺の食事係の役職らしい。
    読んでいてハッとさせられることが多く、料理の向き合い方、食材の向き合い方、それが成り立っている今との向き合い方に繋がっていきました。
    藤井宗哲さんが評釈をしていたが途中で亡くなられ、柿沼忍昭さんが残りを継いで完成されています。
    その所為か、後半の想いの失速は否めないが言葉は柔らかく何故か不思議と入ってきました。
    お二方の評釈は違いはあれど勉強にもなり、面白くもありあっという間に読み進みました。

    ビギナーズというシリーズではありますが、仏教用語(?)が身近に感じなかったこともあり満点にはしていません。

    0
    2024年11月15日

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