元首相の細川護熙の著書。政界引退から、好んで晴耕雨読の生活に入ったらしい。ちょっと憧れますね。気に入った言葉の数々。その一部を記しておきたい。
※ ものを極力もたない暮らし。質実簡素を心がけ、できるだけものに支配されない暮らし
※ 人は所有するものが多ければ多いほど、かえって本当の心の豊かさを
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※ 集中とは工夫の継続。四六時中、そのことを心にとどめ、「どうしたらもっとよくなるか」と工夫をこらしつづけること
※ 「一日生涯」「明日は御座なく候」
毎日毎日を最後の一日と決める人は、明日に望むこともないし、恐れることもない
そして、本書のタイトルである「跡無き工夫」。
※ 跡を残そうとすると、思いあがりも生じるし、本来の自分の姿をありのままにさらけだすこともできなくなる。格好の良いところ、自己弁護、取り繕い、これらは跡を残さないことで必要なくなる。
一つの生き方ではあると思う。