【感想・ネタバレ】跡無き工夫 削ぎ落とした生き方のレビュー

あらすじ

すべての所有に代えて営まれる草庵生活こそが人としての真実に近い。還暦を機に政界をきっぱりと引退し、十年にわたり湯河原の草庵で晴耕雨読生活を実践してきた著者自身がいま志す生き方とは何か。

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Posted by ブクログ

[ 内容 ]
欲無ければ一切足る。
自然の中で気高く生きた先人たちに思いを馳せ、政界引退後は草庵に暮らし、自らの魂と向かい合う著者の豊かな人生哲学。
元首相で細川家18代当主の著者が綴晴耕雨読から得た、本物の自由とは?

[ 目次 ]
第1章 庵を結んで人境に在り
第2章 欲無ければ一切足る
第3章 道は糞小便の中にある
第4章 ひとり遊びぞ我はまされる
第5章 枕頭の書
終章 跡無き工夫

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年05月24日

Posted by ブクログ

元首相の細川護熙の著書。政界引退から、好んで晴耕雨読の生活に入ったらしい。ちょっと憧れますね。気に入った言葉の数々。その一部を記しておきたい。

 ※ ものを極力もたない暮らし。質実簡素を心がけ、できるだけものに支配されない暮らし
 ※ 人は所有するものが多ければ多いほど、かえって本当の心の豊かさを失う
 ※ 集中とは工夫の継続。四六時中、そのことを心にとどめ、「どうしたらもっとよくなるか」と工夫をこらしつづけること
 ※ 「一日生涯」「明日は御座なく候」
   毎日毎日を最後の一日と決める人は、明日に望むこともないし、恐れることもない

そして、本書のタイトルである「跡無き工夫」。
 ※ 跡を残そうとすると、思いあがりも生じるし、本来の自分の姿をありのままにさらけだすこともできなくなる。格好の良いところ、自己弁護、取り繕い、これらは跡を残さないことで必要なくなる。

 一つの生き方ではあると思う。

0
2009年11月22日

Posted by ブクログ

書店で目にして、野次馬的好奇心で購入した本。正直なところ、やっぱりお殿様だなあと思ってしまったわけですが、本書の中で挙げられている「古典」と呼ばれている物や、巻末の参考文献は興味深かったです。大学時代の恩師が「読むなら良書を」と薦めてくださった物とほとんどが重なっており、なるほど、古典とはつまりそういう風にして評価が定まっている物のことなのだと今更ながらに理解した次第です。

0
2010年02月22日

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