作品一覧

  • 核の難民 ビキニ水爆実験「除染」後の現実
    4.3
    1巻1,257円 (税込)
    ビキニ環礁の水爆実験後、偽りの安全宣言を出し、被曝した島民たちを実験台として健康調査を続けてきたアメリカ政府。あれから半世紀、除染が完了したとされる島は本当に安全なのか。冷戦下のアメリカが推し進めた原発推進と表裏一体の「核戦略」を軸に、過酷な漂流生活を強いられた人々の惨状を綴り、フクシマの将来を見つめるノンフィクション。

ユーザーレビュー

  • 核の難民 ビキニ水爆実験「除染」後の現実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    チェック項目13箇所。ロンゲラップ島では、がんやその他たくさんの病気が発生しました、女たちは死産、あるいは『怪物』のような姿の子どもを産みました、そして、男たちはそれまでなかったようながんを発症しました、恐るべき時代でした、それでもアメリカは『安全だ』と言い続けました、同時に、汚染された食物を、そうとは知らず食べている住民を検査し、放射能の影響を研究しました、これから、私が旅の途上で発見した「真実」を、ともに見届けていただきたい。なじみのない避難先での暮らしは苦労の連続だったという、故郷では自由に木の実を穫り、漁をしていたが、避難先では、なにをするにも地権者の許可が必要だ、「マーシャルでは、故

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    2013年08月11日
  • 核の難民 ビキニ水爆実験「除染」後の現実

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アメリカの水爆実験により、放射能汚染されたロンゲラップ島。島の人たちは死の灰を浴びて被爆した。一旦、別の島へ避難させられるが3年後島に再び戻された。除染作業も行われていない島で、人々は海の魚を取り、島の農作物を食べるという、汚染される前と変わらない生活を続けた。そして多くの人が病気を発症し、奇形児が沢山生まれた。
    この本を読むと、他人事ではない。この本に出てくる、実際にロンゲラップ島で被爆をした女性も、福島の人達はこれから、私達が経験してきた道を通るだろう。と語っている。それは汚染量云々の問題だけでなく、あらぬ疑いをかけられて差別をされる、身体的な苦痛だけでなく、精神的に社会から受ける苦痛を指

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    2013年04月23日
  • 核の難民 ビキニ水爆実験「除染」後の現実

    Posted by ブクログ

    「住民は除染の不完全な故郷に帰った。なぜ? たぶん“人体実験"だったのです」

    原子力災害を隠蔽しようとする、日本政府、財界、マスコミの体質に疑問や関心を持っている方は読んだほうが良いと思います。
    いまから60年前に、原爆によってでも原発事故でもなく、計画的に被曝させられた島があった。
    1954年3月1日 アメリカ軍の核実験のためマーシャル諸島ビキニ環礁で水爆ブラボーが爆発した。爆発の威力は、開発に携わった研究者の予測をはるかに上回る想定外の威力だった。
    そのとき、爆心地の東160kmには日本のマグロ漁船「第五福竜丸」がいた。そして爆心から東180km地点のロンゲラップ島ではちょうど

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    2013年08月19日

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