作品一覧

  • 「清朝考証学」とその時代(中国学芸叢書) 清代の思想
    値引きあり
    -
    1巻2,172円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 中国の経学は漢唐訓詁学から宋明性理学、清朝考証学へと変容しつつ展開してきた。考証学は漢代の許慎や鄭玄に結実した「古文学」の方法を再生させ、本来は音記号であった古代言語の音韻体系を明らかにして、古代文献の文字面を生きて震える「声」の世界へと透かすことを可能にした革新的な学術運動であった。強力な異民族支配の下、知識人たちは何を感じ考えて経書と向き合い、古の生身の聖人の心に共振したのか張り詰めた時代の空気のなかで、中国の近代学問を生み出した学者たちの自由な息づかいを同時代史料により再現、考証学の核心に迫る。 【目次より】 はしがき 目次 はじめに I 北京の春に集う II 経学と小学 III 北京と江南で IV 旅の空に おわりに 文献 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 木下 鉄矢 1950年、兵庫県に生まれる。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得。岡山大学教授、総合地球環境学研究所教授を歴任。 専攻は、中国思想史。 著書に、『朱子 “はたらき”と“つとめ”の哲学』『「清朝考証学」とその時代』『朱熹哲学の視軸』『朱子学の位置』『朱熹再読』などがある。
  • 朱子学
    3.7
    1巻1,595円 (税込)
    中国、朝鮮そして日本においても支配的な思想だった朱子学。「性即理説」「理気二元論」などのキーワードは語られますが、その哲学的な核心を、平易に解説することは、十分になされてきませんでした。本書は、前提となる専門知識なしでわかるように、「学とは」「性とは」「理とは」……と、基本的なところから、朱子学という学問の核心に読者を誘います。(講談社選書メチエ)

ユーザーレビュー

  • 朱子学

    Posted by ブクログ

    朱子学について学ぶ時、「性」「心」「善」といった語が重要であることはわかるものの、それが一体何なのか明確にとらえることがなかなかできず、いつも気持ち悪い思いをする。その点、この本は、それらを朱子の関係するテキストを丁寧に示しながら説き明かしてくれる。またそれぞれの説明において「すなわち・・・」として、明快適切にまとめもらえているのはありがたい。「格物」の「物」という語の捉え方も勉強になった。ただ、そのことに関係して陽明学について触れられているが(154頁)、これについてもう少し詳しく知りたかった。もし王陽明が「物」をモノ(物体)でなくコト(現象)と捉えていたならば、朱子の立場を批判することはな

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    2015年07月16日
  • 朱子学

    Posted by ブクログ

    タイトルは「朱子学」となっていますが、伝統的な朱子学の展開を概説した本ではありません。朱熹のテクストを引用して、そのていねいな読み解きをおこないつつ、著者自身による朱熹の思想の解釈を提出している本です。とりあげられているテーマは、「学」「性」「理」「心」「善」の五つです。

    著者は、「朱熹の思想は首尾一貫する体系性を持ち、中国史上に現れたさまざまな思想の中でも飛び抜けて完成された論理的整合性をその大きな特徴とする、という認識が実は相当に誤った断定であると感じざるを得ません」と述べています。本書では、朱熹そのひとのテクストのうちに思想の揺らぎを読み解くときつつ、とりわけ存在論と倫理学・政治思想を

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    2020年07月02日
  • 朱子学

    Posted by ブクログ

     朱熹の論に対する著者の考察がひたすら述べられているというかなり思い切りの良い構成。朱子学そのものに対する解説もないに等しい。また、朱熹の著作は当然として、過去の主要な解説書を読んでいることを前提とした考察なので少なくとも最初に読む本ではない。幾つか解説を読んでなにか違うと感じたら読んでみる本だと思う。

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    2018年01月13日

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