作品一覧

  • 竹島―もうひとつの日韓関係史

    竹島―もうひとつの日韓関係史

    ビジネス・実用

    3.9
    1巻968円 (税込)
    日本と韓国などが領有権をめぐって対立する竹島。日韓それぞれが正当性を主張するものの議論は噛み合わず、韓国による占拠が続いている。本書は一六世紀から説き起こし、幕府の領有権放棄、一九〇五年の日本領編入、サンフランシスコ平和条約での領土画定、李承晩ラインの設定を経て現在までの竹島をめぐる歴史をたどり、両国の主張を逐一検証。誰が分析しても同一の結論に至らざるをえない、歴史学の到達点を示す。
  • 薩摩藩士朝鮮漂流日記 「鎖国」の向こうの日朝交渉

    薩摩藩士朝鮮漂流日記 「鎖国」の向こうの日朝交渉

    ビジネス・実用

    3.0
    1巻1,485円 (税込)
    離島勤務から本国への帰途、薩摩藩士安田義方ら一行は遭難し、朝鮮に漂着する。安田は、朝鮮王朝の地方官僚らと漢文の筆談によって、現地での待遇と送還について折衝しながら、一方で、酒を酌み交わし、詩文を贈りあい、交流を深めていく。安田が遺した詳細な記録と巧みな挿図から、朝鮮通信使の儀礼的な通交とはまったく違った近世日朝交流のすがたが見えてくる。(講談社選書メチエ)
  • 叢書 東アジアの近現代史 第1巻 清朝の興亡と中華のゆくえ 朝鮮出兵から日露戦争へ

    叢書 東アジアの近現代史

    ビジネス・実用

    5.0
    1~4巻2,310円 (税込)
    満洲人が漢人を支配してうちたてた清朝。満(マンジュ)、漢、蒙(モンゴル)、藏(チベット)、回(ムスリム)を版図におさめる「盛世」を達成から、20世紀初頭の崩壊まで。朝鮮出兵や日清・日露戦争、あるいは、朝鮮や台湾、モンゴル、ロシアとの関係など、激動する東アジアの視点から大きなスケールで活写する。そこに、現在の問題の淵源が見えてくる。

ユーザーレビュー

  • 竹島―もうひとつの日韓関係史

    Posted by ブクログ

     日韓双方が竹島を自国の領土であると主張しています。両国政府は、竹島が古い時代から自国の領有権の下にあったといいます。しかし著者は、これら双方の主張がともに、断片的な歴史資料などを自分の都合のよいように解釈して繋ぎ合わせたものに過ぎず、学術的根拠を欠いたものであることを解き明かしていきます。

     そして明らかにされることは、実は二十世紀に入るまでは両国とも竹島の領有権に対してほとんど何の関心もなかったらしいということです。結局のところ、1905年に日本が竹島を日本領に編入するとの閣議決定を行ったことが竹島領有権に関する両国を通じての最初の意思表示らしいのですが、このことをもって「竹島は100パーセント日本の領土だ」といえるかといえば、それも疑わしいことのようなのです。

     そもそも古い時代においては、全ての土地についてどこの国の領土だとか誰の所有物だとかいったことは意識されていなかったのではないでしょうか。土地なんて、本来は水や空気と同じようなものですよね。それがいつの間にか各国・各人が「ここは自分(たち)のものだ」と言い合っているなんて、考えてみればおかしな話です。

     でも、領土問題に限らず国家間、民族間、あるいは同一民族であっても立場や価値観を異にする人たちの間で戦わされている「どっちが正しくてどっちが間違っているか?」という議論のほとんどは、実は真偽などではなく単に好き嫌いの問題にすぎないのでしょう。そして人は、事実に対してではなく信じたいことに対して耳を傾けるものなのでしょう。

    “不条理な圧力に左右されることなく、学問的な手続きを経て到達した真実に従って自由な討論と発言ができる。そういう社会を次世代に引き継いでいけたらと切に願う” ── あとがきを締めくくる著者のこの言葉に、潔い学者の良心と信念を感じました。

    0
    2018年08月29日
  • 叢書 東アジアの近現代史 第3巻 日本人の朝鮮観はいかにして形成されたか

    Posted by ブクログ

    「叢書 東アジアの近現代史」の第3巻。江戸時代の日朝関係史を中心に16世紀末から20世紀初頭にかけての時期を対象として、日本人の朝鮮観がどのように現れ、推移してきたかを叙述。日本人の朝鮮観を固定的なものとして捉えるのではなく変化する(忘却されて再発見される)ものとして把握し、また地域的な偏差をともなうものとして把握している。
    江戸時代から近代初頭にかけての日本と朝鮮の関わり、また、日本人の朝鮮観がどういうものであったかについてこれまで十分に知らなかったので、本書の内容は、とても(知的に)面白かった。特に、17世紀から19世紀にかけて、中国(清)・朝鮮・日本及び琉球との間に漂流民の相互無償送還制度が整備され、民衆にも浸透していた(漂着した朝鮮人漁民も「長崎」という言葉を出せば、帰国できることを認識していた等)ということに関心を持った。薩摩藩士安田義方の朝鮮漂着時の現地の人々との交流も興味深いものだった。
    日本と朝鮮との交流、日本人の朝鮮観などについて、現在の視点から固定的に考えることの浅はかさを感じた。また、現在の自分達の物の見方・考えの一面性を認識するのに、歴史を振り返るということが重要であることを感じた。
    元禄竹島一件等についても詳しく検討されており、現代の竹島問題を考える上でも参考になる内容だと思う。

    0
    2018年03月21日
  • 竹島―もうひとつの日韓関係史

    Posted by ブクログ

    竹島問題について歴史学の立場から冷静かつ緻密に分析している。竹島問題を考えるうえでは必読であろう。
    結局、近世以前の竹島をめぐる日韓双方の主張にはいずれも決定的なものはなく、重要なのは近代になってからの竹島の日本領編入の妥当性ということだ。国民国家や領土という概念が明確でなかった近世以前の事例から、現代の領土問題を語ろうとすることに無理があるということだろう。
    1905年の竹島編入については、当時において合法ではあるが、日本が韓国への影響力を強める時期の編入であり、評価は正直難しいと感じる。やはり、どちらに転ぶかはわからないが、第三者(国際司法裁判所)の判断に委ねるか、さもなければ、「棚上げ」を続けつつ共存の道を模索するかしかないのではないかと思う。

    0
    2016年06月10日
  • 竹島―もうひとつの日韓関係史

    Posted by ブクログ

    どちらかというと私はリベラルな方だと自認しているが、北方領土にしろ尖閣諸島にしろ領土ということになると素朴かつ土着的なナショナリズムが忽然とわき上がり、江戸時代の竹島が記載してある地図なんか見せられて、「日本固有の領土」だといわれると、『なるほど、そりゃそうだ』と思ってしまうのだが、よく考えてみると、日本海の真ん中に忽然とある島というか岩でとても人が定住できるとは思えない竹島の写真なんか見ると、いにしえの日本人も朝鮮人もこれを領土となんて思うことなんてなかったんじゃないのと思えてくる。日本列島に大和政権のような中央政治機構が現れる以前は、朝鮮半島南部と日本海の島々そして日本列島の日本海側の一部は渾然一体として人の行き来があったんではないのかというのが私の漠然としたイメージではあります。
    本書は竹島の領有権について、歴史学、文献史学の立場から分析し、日本政府及び韓国政府それぞれの見解に対し、誤りを指摘している。その立場は理知的、学問的で好感できる。江戸時代に時の江戸幕府が正式に竹島の領有権を放棄していることははじめて知った。徳川政権の内省的な性格から鑑みれば、十分にあり得べきことで、北方領土を含む北海道にしろ、徳川政権がほとんど自国領としてなすべき事は何もなさなかったことは、天明蝦夷探検隊に対し幕府が行った仕打ちを見れば明らかである。
    「固有の領土」というのは、古来から占有していた領土という意味ではないらしい。我が国が領土であると決定する以前にどこの国のものでもなかった領土という意味らしい。日本政府は、本書のように学問的に確認された事実を少なくとも、教科書には取り入れ正しい知識を国民に知らしめるべきであり、対外的にも、検証された事実をベースに理知的に交渉を進めてもらいたいものだ。

    0
    2016年04月02日
  • 竹島―もうひとつの日韓関係史

    Posted by ブクログ

    少しわかりにくいところもありますが、竹島問題がなぜ決着しないかわかった気がします。決定打がないんですね、お互いに。多くの人に読んでほしい。

    0
    2016年03月12日

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