奈良本辰也の作品一覧
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Posted by ブクログ
新渡戸稲造の豊かな知識に、まず驚かされる。
今のように、スマホがあれば調べたいことがすぐにヒットする時代ではない。明治から大正にかけてのあの時代で、縦にも(時系的に)横にも(地理的に)ここまで博識な人はいただろうか。
さまざまな事例を挙げて、キリスト教や騎士道などと比較しながら武士道について説明しているのだが、とにかくわかりやすい。日本人特有の感性や価値観、生き方には当然今のわたしたちにも通じるものがあり、納得できた。
新渡戸稲造は最後に、武士は居なくなっても、その精神は消えないだろうと思っていたはずである。そして今、私たちの道徳的観念としてきちんと武士道は根付いているのだと思った。
ただ、忘れられつつあるのも事実だ。
今を生きるわたしたちが、日本人に根付いてきた武士道を思い起こさなれけばならない。未来の日本のために。
Posted by ブクログ
武士道は中学生の頃に一度読んだがよく理解できなかった。
ので、十数年ぶりに再読するためにこちらを購入した。
非常に読みやすく、今回はとりあえず理解できた(はず)。
武士道はすばらしく美しい構造を持っているが、
これを現代で貫こうとするのはやはり困難である。
単純で稚拙な感想かもしれないけど、
むしろせっかく現代を生きているのだから
西洋的思考とこの武士道感覚をうまく混ぜ合わせ、
それを自身の言動に反映させたいと思った。
個人的には「礼」についての記述が好きだった。
「礼儀は慈愛と謙遜という動機から生じ、他人の感情に対する優しい気持ちによってものごとを行うので、いつも優美な感受性として表われる。礼の必要条件とは、泣いている人とともに泣き、喜びにある人とともに喜ぶことである。」
そして、これに伴う炎天下での会話のエピソードは最も好きなところだ。