作品一覧

  • 日本銀行・市場化時代の選択
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    1巻720円 (税込)
    金融のグローバル化、市場化、ハイテク化が進む中で、金融政策の要である各国の中央銀行は競って金融改革に取り組んでいる。日銀はバブルの生成と崩壊をもたらした金融政策の失敗を教訓に、実に55年ぶりの日銀改正を経てようやく改革の出発点に立った。新通貨ユーロの誕生が象徴する世界市場の大変貌の中、日銀は円を国際化できるか? 本書は、一連の金融危機を招いた日本の護送船団体制を転換し、円を〈信頼される国際通貨〉とするために、新生・日銀の役割を大胆に提言していく。 【目次より】●日本銀行のあゆみと仕組み ●大蔵省改革と日銀法改正 ●独立性の確保はどこまで達成できたか ●マーケットのリーダーたりうるか ●信用秩序を維持するために何をすべきか ●国際社会とこれからの金融政策 金融ビッグバン、国債引き受け、金利調整、日銀特融、円の国際化……。日本経済の浮沈の鍵を握る中央銀行の役割を問い直す意欲作である。
  • エコノミクス入門国際経済
    -
    1巻2,772円 (税込)
    グローバリゼーションの進展から、もはや国際的な経済の仕組みや流れを理解しなければ、日本経済を知ることもできない。国際貿易の基礎知識から、現代経済を大きく動かす国際資金の動き、国際経済と産業の関係など、理論と実際がやさしくわかる。
  • 通貨を考える
    3.7
    1巻825円 (税込)
    いま、国際金融の構造が揺らぎ、次々に新しい問題が湧出している。「円高が続くのはなぜか」「ユーロ危機はなぜくすぶり続けるのか」「人民元の国際化はすすむのか」。こうした議論の補助線として、「財政」と「決済」という側面に光をあて、まったく新しい観点から国際金融を問いなおす。ケインズやハイエクの議論を参照しながら、「これから何ができるのか」を考える未来志向の経済学。
  • やっぱりドルは強い
    3.0
    1巻760円 (税込)
    米国が絡まない第三国間の通貨取引も、必ず「ドル」を介して行われる。2005年に故金正日総書記が企図したマネーロンダリングは、この「ドル決済」で表沙汰になった。世界経済を水面下で操る「基軸通貨としてのドル」の全貌を明かす。

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ユーザーレビュー

  • 通貨を考える

    Posted by ブクログ

    [お金「そのもの」の話]経済学の中でも非常に難解と言われる国際金融の分野を、「通貨」そして「決済」というキーワードを軸に考えていく一冊。21世紀に入ってから何度も目のあたりにした金融危機と財政・通貨の関連性、そして戦後長く続いてきたドルの基軸通貨としての役割に一考察を加えるなど、新書ではありますが非常に奥深くまで突っ込んだ作品となっています。著者は、官邸の諮問機関で座長代理を務めた経験もある中北徹。


    いかにも難しそうなテーマに読む前は身構えてしまったのですが、複雑な国際金融の話を、例えば個人が行う銀行への振込レベルから解説してくれているので大変わかりやすかったです。また、国際金融というテー

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    2014年02月14日
  • 通貨を考える

    Posted by ブクログ

    少々書かれた時点は古いが、結局の所リーマンショック以降の金融資本主義では抜本的に解決された事態は殆どないので、2012年に書かれたこの本の内容は2016年の現在でも妥当するものが多い。

    例えば、アメリカの財政赤字を日本その他の経常黒字国がファイナンスするという図式がもはや持続可能でないのは、今行われている大統領予備選を見てもよくわかる。この図式が成り立つのは本書にあるように、アメリカに魅力的な金融商品が多数あり、また強いドルを背景に海外からの多額の資金が常にアメリカ国内に滞留するからだが、当然この前提として常に投資を惹きつけられる高度な金融商品を開発するためのインセンティブが、ウォールストリ

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    2016年03月06日
  • 通貨を考える

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    通貨についての4冊目
    ①ユーロ危機
    ②通貨・金融・財政
    ③国際通貨・為替
    ④クロスボーダー
    ⑤アジア経済

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    2014年12月11日
  • やっぱりドルは強い

    Posted by ブクログ

    本書でいう「ドルは強い」とは、あくまで基軸通貨として。ドル高や、引いては米国経済が強いというわけではない。むしろ、そちらが衰退しても、その地位は確固たるものだと指摘。
    本書にあるように、基軸通貨の強さの源泉は「決済機能」にあり、全世界の「情報」や「機能」がドル決済を通して米国に集中する仕組みが形成されていて、この仕組みこそがアメリカの金融権力の源泉であり、外交力や国力を支えているのだそう。
    口座凍結が北朝鮮への有効な手段となり得たように、米国には軍事力では解決できない問題への対処方法も持ち合わせている。この「基軸通貨国の外交力」と著者が呼ぶ米国特有のパワーがあるからこそ、世界の中心として君臨す

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    2013年05月11日

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