岡江晃の作品一覧
「岡江晃」の「宅間守 精神鑑定書――精神医療と刑事司法のはざまで」「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「岡江晃」の「宅間守 精神鑑定書――精神医療と刑事司法のはざまで」「統合失調症の責任能力 なぜ罪が軽くなるのか」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
私は全くの素人ですが、宅間守は臨床経験や鑑定経験を多く持つ著者 岡江氏でも、これといった具体的な診断を迷わせる人物であったことがよくわかった。
この本は法廷ドキュメントでもないし、重大事件のノンフィクションにありがちな著者の私的感情も読者への煽りもない、ただの報告書である。
読み進めると「宅間守はどうしてこんな人間に育ってしまったのだろう?」と思うことが多々あるけれど、お医者さん目線で観察され考察されたことが書かれているので淡々と読めた。
専門的な難しいところもあるが、適度に補足もあり素人にも読めるように配慮されているのがよくわかる。
が、内容が内容なのでスラスラとは読めない。ツライ描写もある
Posted by ブクログ
なんというか、いろんな意味で読んでおいた方がいい本だと思った。
宅間守の根本的な問題は、
・自分に対する理想と自分の現実の不一致
・その不一致を自分ではなく他者や社会に帰責しようとする心性
の2つ、要は「分不相応な高望み」と「自己中心的な他罰性向」ということだ。
しかし、この2つをまったく持たない人なんているだろうか。「自分がうまくいかないのは、◯◯のせいだ」とまったく考えたことのない人など、ほとんどいないに違いない。であれば、誰もが、大なり小なり宅間守になる素質があるのだと思う。
それにしても、読んでいて「とんでもないモンスターだな」と思いつつも、誰かがどこかの時点で掛け値なしに彼