医療に関わるすべての人へ。
医療者や研究者だけじゃない、患者さんにも読んで欲しい。
日本の医療問題について「お金」を切り口に学ぶ本。
治療することではなく、病気にならないことこそ、医療の目的である。
病気になったとしても、価値の高い治療を受けることができれば、
いい医療となり、結果として安く済む
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現状と問題については、これ以上にわかりやすく書かれた本はないと言えるのではないだろうか。何も知らない人が前半部を読み、それぞれの立場で医療に対する姿勢を改められれば、この国の医療の風向きは変わるだろう。
これからの改善については、方向性としてはとても賛同でき、今、まさに国で有識者が議論しているところまで到達している。しかし、筆者らが考える問題点(医療技術評価の導入に伴う評価指標の選択、抽出および評価)解決に筆者らなりの具体性が乏しかったことは、この領域を日頃、学んでいる私には期待はずれだった。
それでも冒頭に記したように、医療に関わるすべての人に手に取ってほしい本である。