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  • 唱歌と国語  明治近代化の装置

    Posted by ブクログ

     明治時代に唱歌がどのように生まれ、広まっていったか、唱歌教育の歴史を「国語」や「文法」の成立と発展と関連させながら論じた本。…というよりは、唱歌を切り口にして明治期の文法研究がどのようなものか述べた、と言った方が近いかもしれない。伊沢修二に代表される音楽取調掛という文部省の機関が、「文法書を編纂していた」(p.95)という事実、つまり「唱歌歌詞に関しては、国語教育関係者が多数参加した結果、音楽取調掛員が文法書も編纂していたという事実」(同)をどう捉えるか、という話。「国語教育の中から唱歌教育は誕生した」(p.21)とも言える、ということ。
     『指揮者の仕事』という本で、『指揮法教程』というバ

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    2022年10月29日

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