作品一覧

  • 比較制度分析序説 経済システムの進化と多元性
    3.8
    1巻1,155円 (税込)
    アングロ・アメリカン型の経済システムは本当に普遍的なのか? 多様なシステムの共存が経済利益を生むような「進化」とは? そして日本はどう変革すべきか? 企業組織から国際関係まで、ゲーム理論、情報理論等を駆使して「多様性の経済利益」を追究する新しい経済学=「比較制度分析」の考え方を第一人者がわかりやすく解説する、最適の入門書。(講談社学術文庫)

ユーザーレビュー

  • 比較制度分析序説 経済システムの進化と多元性

    Posted by ブクログ

    青木昌彦が先月(7月15日)亡くなったと知った。青木もそうだが、廣松渉、西部邁、柄谷行人など1950年代に「ブント(共産主義者同盟)」に関わった人々には結構有名人が多い。廣松、柄谷は終生(柄谷は存命だが) 「左翼」を貫いたが、西部、青木は早々と「転向」した。西部は今や保守論壇の重鎮となり、青木はアカデミズムのメインストリームで国際的にも高い評価を得た。昔の左翼は随分頭が良かったものだとつくづく思う。

    本書で青木が論じてることは現象としては実はありふれた常識的なことだ。 前近代的な共同体の残滓に見えた日本企業の組織原理が、決して「遅れた」ものでも非合理的なものでもなく、情報処理システムとして極

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    2023年12月29日
  • 比較制度分析序説 経済システムの進化と多元性

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    青木昌彦氏は、京都大学とスタンフォード大学で教授職にあった高名な経済研究者で、もしかしたら日本人で初のノーベル経済学賞を受賞するのではないかと言われていた方であるが、残念ながら2015年に亡くなられた。
    本書の題名にもなっている「比較制度分析」は、青木氏が始めた経済理論・経済分析の方法論である。本書自体は2008年の発行であるが、本書の元本は、1995年に発表された「経済システムの進化と多元性-比較制度分析序説」というもので、青木氏が、比較制度分析の論文を書き始めて、すなわち、理論・方法論の初期の頃に書かれたものである。
    大学院で修士論文を執筆中なのであるが、論文の中で用いる分析方法として、「

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    2025年04月26日
  • 比較制度分析序説 経済システムの進化と多元性

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    ネタバレ

    面白かった!特に8章がいい。

    めも
    ダグラス・ノース「公式・非公式のゲームのルール」

    制度とは、人々の間に共通に了解されているような、社会ゲームが継続的にプレイされる仕方である。(ナッシュ均衡の反映)

    それは可能か?

    共通の了解・・・他のプレイヤーがどういう行動をとるかについての予想というニュアンス

    仕切られた多元主義
    モジュール化

    一般市民にとっては多元主義は夢のまた夢なんだよな。。。

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    2013年04月15日
  • 比較制度分析序説 経済システムの進化と多元性

    Posted by ブクログ

    新古典派的な経済観で行けば、競争的な市場こそが単一で最適な経済制度であって、それにどう近づけるかが課題で、だから、日本もグローバルスタンダードにあわせるべきだという意見。一方で、そうした姿勢に反対する立場も、そうした経済観をある程度認めたうえで日本の市場は特殊だからという意見だったり、そもそも経済的な視点の外からの反対だったりする。
    どちらにせよ、経済制度という観点では最適な市場は一つしかないということは一致してる。

    それに対して、この比較制度分析では、日本は特殊だとは見なさないし、だからといって新古典派的な経済制度が唯一の最適解だとも考えない。そもそも経済制度はもっと多元的で、さまざまな形

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    2010年07月09日
  • 比較制度分析序説 経済システムの進化と多元性

    Posted by ブクログ

    制度概念の検討をと思って読み始めたけれど、やや専門的過ぎて、他分野の人間には読みにくいところも多かったかな、という印象。

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    2014年04月09日

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