作品一覧

  • 秘蔵写真200枚でたどるアジア・太平洋戦争 東方社が写した日本と大東亜共栄圏
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    1巻2,200円 (税込)
    戦後73年間眠り続けていた200枚の写真を初公開!戦時下の日本とはどういう場だったのか。 東方社は陸軍参謀本部の傘下で、対外向けグラフ雑誌『FRONT』など写真宣伝物を制作していた団体である。 東方社のカメラマンが、戦時期に国内および海外で撮影した写真を中心に、アジア・太平洋戦争と戦時期の内外の社会を振り返る。 陽の目を見ることなく眠っていた写真2万点のなかから200点を精選し、詳細な解説とともに紹介。 陸軍参謀本部傘下の写真工房〈東方社〉の実像に迫るとともに、当時の日本・中国・東南アジア各国の変動していく社会をとらえる。 カメラマンたちの視線をとおして見つめる戦争と社会。 【目次】 第1部 国内編  第1章 陸戦部隊と航空  第2章 近代都市東京の街と人々  第3章 戦時体制と大東亜共栄圏の前面化  第4章 破綻へ向かう日本 第2部 東南アジア編  第1章 1942年光墨弘マラヤ・シンガポール取材  第2章 1943年菊池俊吉・関口満紀フィリピン取材  第3章 1944年大木実・林重男東南アジア取材 第3部 中国編  第1章 1943年林重男華北地方取材  第2章 1944年関口満紀北京取材  第3章 1944‐45年別所弥八郎大陸打通作戦従軍取材 コラム ①東方社写真部のカメラマンたち ②濱谷浩の撮影ノートと東方社関係文書 ③今泉武治の日記 ④震天隊隊長青木哲郎のアルバム ⑤東方社写真の加工について ⑥文化社が撮影した戦後の写真 【著者】 井上祐子 1963年生れ。立命館大学国際関係研究科前期博士課程修了。現在、京都外国語大学非常勤講師、公益財団法人政治経済研究所主任研究員。専門は近現代日本の視覚メディア史。著書に『戦時グラフ雑誌の宣伝戦—十五年戦争下の「日本」イメージ—』(青弓社、2009年)、『日清・日露戦争と写真報道—戦場を駆ける写真師たち—』(吉川弘文館、2012年)などがある。
  • 戦時グラフ雑誌の宣伝戦 十五年戦争下の「日本」イメージ
    3.5
    1巻3,740円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 総力戦体制下の日本で、グラフ雑誌はその記録性・報道性とプロパガンダの狭間で何を表現したのか。「FRONT」「NIPPON」「アサヒグラフ海外版」「太陽」「SAKURA」「ジャワ・バルー」などを素材に、聖戦や大東亜共栄圏構想を視覚化しようとした宣伝戦の実態を描き出す。

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ユーザーレビュー

  • 戦時グラフ雑誌の宣伝戦 十五年戦争下の「日本」イメージ

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    総力戦体制下の日本で、グラフ雑誌はその記録性・報道性とプロパガンダの狭間で何を表現したのか。
    「FRONT」「NIPPON」「アサヒグラフ海外版」「太陽」「SAKURA」「ジャワ・バルー」などを素材に、聖戦や大東亜共栄圏構想を視覚化しようとした宣伝戦の実態を描き出す。

    [ 目次 ]
    第1章 「報道写真」とグラフ雑誌の黎明
    第2章 対外向けグラフ雑誌事始め―第一期:柳条湖事件の勃発‐一九三四年末
    第3章 “新たなる日本”の表象の模索―第二期:一九三五年‐日中全面戦争勃発
    第4章 日中全面戦争の「意味」の可視化―第三期:日中全面戦争勃発‐一九三九年半ば
    第5章 狭隘化する「報道写真

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    2010年06月26日
  • 戦時グラフ雑誌の宣伝戦 十五年戦争下の「日本」イメージ

    Posted by ブクログ

     大日本帝国が「侵略の国家意思をもって大陸に進出し、馬鹿だったから米欧文明国の国際社会に戦争を挑んだ」という史観で記述されている、のにちょっと違和感。
     対米開戦の理由として「自存自衛の権利」と「アジアの民の(植民地主義からの)解放」の両立は無理があるとの指摘は認めざるを得ないが、

     プロパガンダとは、元来「布教」を意味したが、カトリック教会の独善的歪曲宣伝から「民意操作キャンペーン」を意味するようになった/プロパガンダはレーニンのソ連やナチスドイツで発達したが(マスコミは左翼なもの)、アメリカに発した世界大恐慌で資本主義への疑念が兆したが、ナチスに追われた雑誌要員を迎えてグラフ雑誌LIFE

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    2025年01月02日

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