奥野滋子の作品一覧
「奥野滋子」の「「お迎え」されて人は逝く」「緩和ケア医から、ひとりで死ぬのだって大丈夫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「奥野滋子」の「「お迎え」されて人は逝く」「緩和ケア医から、ひとりで死ぬのだって大丈夫」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
書籍としてはともするとトンデモ本の類と言えなくもないが、主旨には共感できる。
死期が近づいて説明できない言動が出ている患者に対し、医療従事者や家族が「せん妄」ではなく「お迎え」ととらえることで、患者の旅立ちまでの時間は大きく変わるだろう。静かに肯定し見守ってもらえると心安らかに旅立てるのではないか、と思う。
以前読んだ『ミシンと金魚』も思い出した。
P82「本人が怖くないというのなら。夜中でも起きてしゃべっていようがいいじゃない」となれば、多分その人はだれかとの会話を続けることができるでしょう。でも意識障害と判断してすぐに薬剤治療をして眠った状態にしてしまうと、もうそうしたチャンスが奪われて
Posted by ブクログ
タイトルだけ見るとスピリチュアル系の本のようである。だが著者は現役の医師で、病院の診療部長として、臨床と教育の両面で緩和ケアに携わっている人物である。
近年、日本で臨終を迎える人の多くは、病院で息を引き取る。全体としては8割、癌患者では9割という。こうした状況は実は先進国でも珍しく、背景には日本独自の国民皆保険制度がある。それ自体はすばらしい制度ではあるが、何かあればすぐ病院へ、という風潮は自然、強くなる。
病院は、その性質上、「病気と闘う」ところである。可能性がある治療法があれば試す。こうすれば治る「かもしれない」、治る「可能性がある」手立てがあれば、提案する。
ここでは、基本的に、「死」