共同通信大阪社会部の作品一覧

「共同通信大阪社会部」の「大津中2いじめ自殺」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 大津中2いじめ自殺 学校はなぜ目を背けたのか
    4.3
    1巻799円 (税込)
    絶対先生とかも気づいていたと思う。いじめはなかったと会見開く前に真実を知るべき、知らせるべき。大人のエゴのせいでみんな傷ついた。いい加減隠さず話してほしい(全校生徒アンケートより抜粋)。子どもたちは知っていた……。「自殺の練習をさせられていた」――生徒たちの埋もれかけていた証言から事件は発覚した。いじめと自殺の因果関係を認めず、調査を打ち切った市教委の対応は、社会問題となった。事務作業や保護者対応に忙殺される教師たち。連携さえとれない現状で、はたして子どもの異変を察知することはできるのか。子ども1人に孤独を背負わせる世の中であっていいのか。私たちはいま、彼らのために何ができるのか――。大津支局記者のスクープで疋田桂一郎賞受賞。全国25紙以上に掲載され大反響となった3部にわたる連載記事をもとに、この事件の真相、そして悩ましき、いじめの構造に迫る。全校生徒アンケートの一部を本書に収録。

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ユーザーレビュー

  • 大津中2いじめ自殺 学校はなぜ目を背けたのか

    Posted by ブクログ

    悲しくつらいことですが、直視しないわけにはいかない。
    詳細な調査に基づき、いじめについて今わかっていることをよくまとめられていると思う。ここから学ぶこと、考えさせられることがたくさんある。巻末には全校生に実施されたアンケートの回答が掲載され、子どもたちの生の声にふれることができる。

    学校も社会も、変わらなければならない。
    国連・子どもの権利委員会が2010年に指摘した「高度に競争的な学校環境が就学年齢層の子供のいじめ、精神障害、不登校、中途退学及び自殺を助長している可能性があることを懸念する」について、今に生きるすべての人に関わる大きな課題と考えたい。

    0
    2020年02月01日
  • 大津中2いじめ自殺 学校はなぜ目を背けたのか

    Posted by ブクログ

    子どもたちのあいだには、いじめも含めていろんなことが起きます。ですが、私一人ではすべてのことに気づくことはできません。ぜひ保護者の方の力を貸してください。気になることは遠慮なく話してください。
    そういう謙虚な姿勢を忘れないこと。

    繋がりが弱くなっている。繋がりがないから、相手のことを気にしなくなる。どうでもいいと思うようになる。

    0
    2018年06月30日
  • 大津中2いじめ自殺 学校はなぜ目を背けたのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    チェック項目11箇所。「いじめをしない、させない、見逃さない、許さない学校」とも謳っていた、いじめが起きた際の迅速な対応につなげるための詳細なマニュアルもきちんと備えていた。プロレスごっこ……ある教育学者は「低温やけどみたいに、慣れっこになっていくうちに、気がついたら深く細胞まで侵されていて、あとは一生治らない、というのと同じような現象だ」と指摘する。「おじいちゃんおばあちゃん本当にごめんなさい。どろぼうといっしょのことをしたのはわかっている。でも、俺にはわるい友達は一人もいない。それだけは、分かってほしい」。「罵倒しても土下座させてもかまわないという社会の空気は、いじめと同じ論理」と分析、「

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    2013年09月21日
  • 大津中2いじめ自殺 学校はなぜ目を背けたのか

    Posted by ブクログ

    この本、2011年の「大津市中2いじめ自殺」について調査しただけの本ではなかったです。
    家族から、学校側から、行政から、第三者委員会からこの2011年の自殺事件を考える。大津の事件の内容は本全体の半分くらいでした。
    この自殺事件は決して特殊な事件ではないことが、この本を読むとわかります。文部科学省の報告では6年間に576人が自殺、2010年度だけでも小中高で147人もの子供が自殺しているんです。日本の児童生徒の自殺の原因としたのは2.7%で、半分以上が原因不明。
    なぜ大津の学校側が自殺の原因を隠蔽したのかもありますが、隠蔽した学校側を吊るし上げるだけではない内容でした。
    しかし、学校・教員が必

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    2015年09月09日
  • 大津中2いじめ自殺 学校はなぜ目を背けたのか

    Posted by ブクログ

    いじめられている子を見て見ぬふりをしているのは、いじめていること同じだ。そんなことを誰かが言っているのを思い出した。私が中学の頃はいじめで自殺をすることがニュースになるようなことはなかったように思う。確かにいじめは学校に存在していたし、私もそういう状況を目の当たりにして何もできずに見て見ぬふりをしている生徒の一人だった。本作の中で、自殺をした生徒の友人などが最後のいじめ調査に関するアンケートでそれぞれの思いを綴ったページがある。それを見たときに、なにか言葉で書かれている以上に思い何かを感じ取った。エスカレートするいじめに対しどのような対策を学校、国がとっていくのか考えさせられる内容となっている

    0
    2013年09月26日

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