クリストフェル・カールソンの作品一覧

「クリストフェル・カールソン」の「暗殺の冬」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 暗殺の冬

    小説・文芸

    4.4
    1巻1,400円 (税込)
    ニューヨーク・タイムズが年間ベストに選んだ傑作警察小説!  1986年、冬。スウェーデン首相が暗殺された夜に、寂しい寒村でひとりの女性が殺された。それは連続殺人犯の最初の犯行だった。しかし暗殺事件の余波で捜査は十全に行われず、第二、第三の事件を許すことになった。第一の被害者を救えなかった刑事スヴェンは姿なき暴行魔を単身、追い続けた。執念の捜査は警官となった息子ヴィダルに引き継がれたが……。  そして現在。作家である「私」はこの村に帰郷する。かつてスヴェンの相棒の刑事だった老女エヴィと私が知り合ったことで、ついに封印されていた恐るべき「罪」が姿をあらわしはじめる。  30年以上にわたる歳月、罪、秘密。最年少で最優秀スウェーデン・ミステリーを受賞し、スウェーデンと北欧のミステリー賞を総なめにしてきた最重要作家カールソンの出世作、日本上陸。

ユーザーレビュー

  • 暗殺の冬

    Posted by ブクログ

    犯罪小説だけど犯罪そのものではなく犯罪周辺の人、土地、関係性などにスポットを当てた作品。
    登場人物の心理描写を丁寧に積み上げて深いところまで読者を連れて行くけれど、底の底まで辿り着いても「なぜ」は明かされず「人生に意味はないという薄ら寒い真実」と「起きたことは起きたこと。いつも理解できるとは限らない」と突きつけられる。
    人生は理解できないこと、説明できないことのほうが多いし、物事に無闇矢鱈に「意味」をつけたがる昨今に物凄く刺さる構成の作品だった。

    0
    2026年08月11日
  • 暗殺の冬

    Posted by ブクログ

    強く、正しくなければならないはずの
    警察官たちも
    迷ったり、間違ったりするひとりの人であり
    誰かの子で、誰かの親だったりする。
    そして、それぞれに物語がある。
    事件の真相を解明しながら
    それまで隠れていたものがあらわになったり
    信じてきたものが覆されたり
    事件そのものによって
    変わっていく人々の心の深層に光をあて
    探り、突き詰め
    真実を知ることの痛みのようなものがあった。

    0
    2026年07月28日
  • 暗殺の冬

    Posted by ブクログ

    読み始めてすぐに、これは大切に少しずつ読むべき本だと思った。なのにぐんぐん読んでしまい、あっという間に読み終えてしまった。自分を止められなかった。
    トリックが秀逸なミステリーもいいけど、人間ドラマが盛り込まれた作品の方が好みなので、自分には刺さった。
    この著者の本をもっと読みたい。

    0
    2026年07月25日
  • 暗殺の冬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    スウェーデンの作家、クリストフェル・カールソンの初邦訳作品。

    1986年、首相が殺され国中の警官が慌ただしい中、1人の女性が殺される。限られた捜査員で犯人を探すも、嘲笑うかのように2人目の殺害を示唆する電話が入る…

    親子二代で挑んだ事件の真相が、三十年を経て明らかにされる。語りが落ち着いていて、非常に読みやすい。厚さほどの長さを感じないと思う。
    個人的なイメージは、トマス・H・クックとヨルン・リーエル・ホルストを混ぜた感じで、クックほど後悔の側面は少なく、ホルストほど淡々としていない感じ(過去を振り返る系の作品はクックを思い出してしまうので、偏見かもしれないけど)。

    なんとなく犯人はイメ

    0
    2026年07月11日
  • 暗殺の冬

    Posted by ブクログ

    「禁断の”10年に一度の傑作”の帯を付けた」という文春公式Xに釣られて購入。
    1988年冬、首相が暗殺された同日にスウェーデン南西部の小さな町(村)で起きた悼ましい殺人事件を巡る30年に渡る物語。謎解きや伏線回収が主眼ではなく(その辺少し弱い気がする)、迷宮入りした事件がいかに登場人物達の人生に取り返しのつかない影響を及ぼしたかが重厚な筆致で描かれる。太古から続くスウェーデンの深く暗い森、傾きつつある国家と登場人物達の心情が重なり合う。一読の価値ある一冊。

    0
    2026年06月25日

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