荻世いをらの作品一覧
「荻世いをら」の「彼女のカロート」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「荻世いをら」の「彼女のカロート」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
読み味が全く異なる2つの小説。でもそのどちらも、文章そのものが持っている力がとてつもない。
存じ上げない作家さんだった。書店で、この本と出会わせてくれたことに感謝したい。
「彼女のカロート」は、物語として先が気になる展開でもあり、設定の妙もありその独特の空気感に酔っているうちにパタンと幕が下ろされていた。
耳が聞こえなくなったどこか不安定な女性、姿が見えないが存在は度々示唆される旦那、植物の多すぎる部屋と奇妙なBGM。その密室の中での会話のシーンの描写が、うすもやがかかった地に足のつかない不気味さでたまらない。
最後のセリフも、驚くべきことが起きているはずなのに呆気ない。ずっと奇妙。でも面
Posted by ブクログ
墓のメンテナンスをしている主人公。そこにニュースキャスターの世利まことから電話がかかってくる。彼女は耳が聞こえていないらしい。
村上春樹みたいだった。温度感の低いやりとりと、主人公も視点のキャラクターでは収まってくれない不思議な反応、超現実的なことがごく自然なふるまいのように起こり、人物たちもそれにいちいち大きなリアクションをしない。
耳が聞こえない人と1体1でいるとき、自分の声のほうが上手く発声できていないのではないか、自分では気づいていないが自分の声は口に出した瞬間に虚空に吸い込まれて音を発生していないのではないか、たしかに懐疑的になってしまいそう。
千葉雅也の解説よかった。登場人物