アレクサンダー・C・カープの作品一覧
「アレクサンダー・C・カープ」の「テクノロジカル・リパブリック 国家、軍事力、テクノロジーの未来」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
Posted by ブクログ
我々は140字に何を書こうかと夢中になり、どうすれば簡単に買い物ができるのかに囚われすぎている。
広告主はどのように消費者にクリックをさせようかに情熱を燃やしている。
もっとちゃんと大きな絵を描こう、そうすればまだまだ人類は進歩し、発展できて火星にも行ける。
それなのに、何故前者ばっかりになってしまっているのか。
言いたいことはかなりよくわかる気がした、ごもっとも。
「中身のない中立性」という言葉もかなり今の状況を表している言葉のように思う。
全ての価値基準がお金になり、文化に対するコミットも、善(悪)の表明もできないのは今の日本も同じかと。
浅はかな多様性や平等主義のせいで大きなものを見失っているのもその通りだと思う。
が、一方でまだまだ差別も根強く、ある種の多様性が実現できてないことも事実だと思うので、それが蔓延してるから、、というのは暴論な気がした。
「マイケル・サンデルは現代における道徳の空白の原因として、「善き生という概念を公的言説から締め出そうとする」傾向があることを挙げている。争いを避けるために「市民が公の場で話すときには道徳的・精神信条を棚上げする」ことが要求される...そこにできた空白の大部分を埋めるのが市場原理というわけだ。(市場勝利主義)」
というところは、もうまさに2026年そのもの。
そして『オデュッセイア』のセイレーンに触れた箇所も、クリストファーノーラン監獄の同映画を見てきてすぐだったので印象深く残った。
Posted by ブクログ
面白いです。アンソロピックが自社のAI技術を戦争に活用するな、と政府を相手取って論争しているというニュースがありましたが、筆者はシリコンバレーを始めとするテック業界が政府ともっと協働し、国防を始めとする社会課題の解決に役立てるべきという主張をしています。
筆者がCEOを務めるパランティア・テクノロジーは、ベネズエラ侵攻やイラン戦争においても、自社ソフトウェアやAI技術を提供していますが、シリコンバレーの多くの会社が国防から距離を置き、社会課題とは程遠い陳腐な問題解決に終始している事を非難しています。アップルだけでなく、Uberやネット販売系を主に、消費者のみをターゲットにした戦略が、米国の国家衰退すら招きかねないとの事。
特にAI技術が国力を左右する中で、テック業界と政府がかつての第二次世界大戦時のマンハッタン計画の様に協働するべきと。ドイツが過去の贖罪により強い国家に生まれ変われなかった事がロシアの台頭を呼んだとの記載がありますが、これは中国を念頭に、米国も復活出来なければ地政学優位性を失うという危機感からでしょうか。日本も対岸の火事ではありませんね。
引用が多く読み進めにくい事が玉にキズですが、大変面白い本でした。