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  • 科学立国の危機―失速する日本の研究力
    4.0
    1巻2,860円 (税込)
    科学・工学分野の論文数・日本は6位に後退、中国が初の首位 「日本の科学力失速、地位危ない」と英ネイチャー誌が警告! 論文数(人口あたり)、大学の研究資金・研究者数、博士課程学生数…… いずれも先進国で最低レベルにまで急落した日本。 日本の科学研究の現場でいま何が起こっているのか。どうすれば競争力を取り戻すことができるのか。 科学力・研究力の低下は、10年後、20年後の社会・経済にどのような影響を及ぼすのか。 国立大学財務・経営センター理事長として、大学経営の実態や研究現場の声を徹底リサーチした著者が 日本の科学研究力の実態を明らかにするとともに、失速の原因、再生の青写真について、豊富なデータをもとに明らかにする。

ユーザーレビュー

  • 科学立国の危機―失速する日本の研究力

    Posted by ブクログ

    膨大なデータに基づく歴史的 “憂国” の書。大学人はもとより、多くの政策立案者や一般市民に読んでもらいたい。
    「政府からの大学研究資金→研究人件費→研究従事者数(FTE)→論文数(p220)」
    日本の論文数が質・量ともに「惨憺たる状況」なのはこの流れがないから。旧態な大学の自己変革は当然として、公的研究資金の拡充なくして科学立国の復活はありえない。その意味でtaxpayerたる一般市民にも「失速する日本の研究力」の現況を知っていただきたい。
    それにしても豊田先生、国立大学経営の経験があるとはいえ(元三重大学長)、専門は臨床医学(産婦人科学)なのに、この高等教育研究の分析力はスゴイ!

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    2019年08月08日
  • 科学立国の危機―失速する日本の研究力

    Posted by ブクログ

     多くの図表をもとに丁寧に危機的状況が説明されている。
     技術力で世界の国々と戦うためには、日本の公的研究期間の研究資金と研究従事者数を1.5倍から2倍に増やして、人的・資金的に研究環境を改善する必要があるとの主張だ。
     日本の運営費交付金や私学助成金の少なさは眼に余るものがある。社会保障費が増大する一方で、普通の国民は生活の中で実感しずらいこのような高等教育・研究費が削られているのだろう。
     ただし、ミクロ的視点に立ち、個々の大学や研究機関を見ると、その教育や研究のレベルに疑問を持たざるを得ない現場(教員、研究者)も少なからず存在する。どこまで許容し、淘汰していくのかという議論もシビアにする

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    2019年05月04日
  • 科学立国の危機―失速する日本の研究力

    Posted by ブクログ

    新書くらいかな?と思って軽い気持ちで借りたらすごいボリュームだった…。
    とにかく「研究人件費」を「広く(中小規模大学にも)」「充分に」「国費で」配分しろ、ということが延々とデータとともに書いてある。切実だなあ。口調は穏やかだけど、これ結構怒ってるんだろうなあ、と思いました。
    「収穫逓減」という概念はなるほどと思いました。成長はいつも直線的とは限らない=いま論文数の少ない大学には少額の投資でも大きな効果がある。
    マックス・プランクとフランホーファー研、興味深い。

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    2023年01月01日

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