作品一覧

  • 粉瘤息子都落ち択

    粉瘤息子都落ち択

    小説・文芸

    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    第49回すばる文学賞受賞作。異形の青春小説誕生! 「本当に久しぶりに、ただただ面白い小説を読んだ」金原ひとみ氏「もっとも読む快楽を感じた」岸本佐知子氏(選評より)  上司のパワハラで退職し、アパートに引きこもっていた野中。ある時、大学時代の友人・忍から「毎月10万渡すからスト6の対戦をしてくれ」と謎の提案をされる。以来、月1のメンクリ通いと週4の忍とのオンライン対戦、そして、毎日最寄りの自販機でマウンテンデューを買ってはふらふら散歩する日々を過ごしていた。九州の実家では父親が病気で死にかけていて、母親からは早く帰るよう懇願されている。“都落ち”が近づくある日、いつもの自販機に貼られた、意味不明な文章が印字されたテープと出会う。[じゃあ一生オマトゥマヘーオマヘマンヘーっつてろよ]野中は、自分の粉瘤の血が飛び散ってしまったそれを【呪物】としてフリマアプリに5000円で出品。すぐに落札されたことをきっかけに、野中は更なる混沌に巻き込まれていく――。だるくて切実、くだらないのに沁みてくる、令和最強の“底辺”青春小説。

ユーザーレビュー

  • 粉瘤息子都落ち択

    Posted by ブクログ

    身近な人の大切さ、別れることのつらさが伝わってきました
    不思議なタイトルの意味がわかった時、スッキリ!
    読みやすい内容でした。

    0
    2026年09月21日
  • 粉瘤息子都落ち択

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ面白かった
    私も仲間に入れて欲しい やっぱり入れてくれるな

    あの頃ツイッター眺めて、卑屈な大爆笑してた記憶が蘇った

    これからtraveling聴くだけで思い出し笑いできるなんて
    最高じゃん ありがとう

    0
    2026年06月06日
  • 粉瘤息子都落ち択

    Posted by ブクログ

    ヘンテコな形の座りにくそうな椅子、と思ってちょっとずつ座っていくと、ふわりと受け止めてくれる。思わず笑み。そして今、この物語という椅子にヨギボーのように気持ちよく座っている。……

    もうすぐ都落ちする野中の身に、思わず笑ってしまう謎の出来事が次々と降りかかる。当惑していちいち変な行動を起こす彼を、追体験していく。

    いかにも寂しそうで底辺な彼の最後の東京の日々。そんな影にしか咲かない小さな花はあるんだね、やっと見つけた、って思った。

    徐々にわかってくる格ゲーの世界感と、彼の「択る」生き方が重なっていく。彼の不自由な人生がユーモラスに描かれていき、なぜか深く心を打った。

    ──どうにかなる。そうであってくれ。

    0
    2026年10月05日
  • 粉瘤息子都落ち択

    Posted by ブクログ

    こんなもんよなあ、って思う
    全然違うけど
    俺も一生懸命働いて30歳だけどこんな感じで何もない人生生きてるもん
    でも、その中の青春たまらん

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    2026年09月11日
  • 粉瘤息子都落ち択

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    佐川恭一を感じた。当たりのはてなブログを読んでいる時なような読み心地で好きだった。

    コロナ禍に社会人になり挫折し、メルカリの売れ行きやMBTIやビットコインに翻弄されているの、私すぎると思った笑笑笑、唯一ストファイだけわかんないけど世代ドンピシャだろうな。
    “あってほしかった愛も豊かさもなく、主に怠惰とたまにある勢いだけの日々”あまりにも今の私の生活を表した言葉で刺さってしまった。

    主人公とメッセージの主との接触するかしないかの攻防とか、全てを諦めて実家に戻らされる諦念の間に起こす急な思い切った行動の緩急が面白かった。

    主人公、生気がなく、みみっちい方法で小銭稼いでたり嘘ついたりする割に、自販機オーナーの言葉遣いを制したり、高校生の言葉遊びの感性を擁護しようとしたり、やらせユーチューバーやAI作曲に羞恥し怒ったり、本人なりの正しさに則って生きているのが人間味があって良かった。

    側から見たら意味がわからない
    粉瘤を絞って謎メッセージの書かれたテープをメルカリで売る野中も、
    現実の鬱屈を、承認欲求の外側の身近な自販機で晴らそうとする高校生たちも、
    内圧を減らすためひたすら人生のサブクエストを消化する忍も、
    別に誰に知られるともなくする当たり前の枠から外れた変な行動って、その人をおもしろい人間たらしめてて愛おしい。

    流行りや世間を揶揄い、そんな自分を馬鹿にしながら生きるのは確かに先細るだけの人生かもしれないけど、どんなことでもいいから謎の達成感に生かされて、自分の生き方を肯定できたら、こういう人間が一番最強になるだろうなという確信がある。

    全然忍のように努力もなしに運だけでfireしたいけど、ああこういう虚無に襲われる可能性もあるのかと、冷静になれた笑。
    もっと自分に新しい価値観と、多くのものを面白がって深く楽しめる感性と、人と違う生き方を愛しめる図太い神経を養っておかなくてはと思っちゃった。

    0
    2026年08月30日

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