アブドゥルラザク・グルナの作品一覧

「アブドゥルラザク・グルナ」の「楽園」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

配信予定・最新刊

作品一覧

  • 楽園
    NEW
    3.9
    1巻3,168円 (税込)
    2021年ノーベル文学賞受賞! 初期代表作 舞台は20世紀初頭、現在のタンザニアの架空の町。主人公ユスフの12歳から18歳までの成長の過程が辿られ、東アフリカ沿岸地域の歴史的な大転換期が、少年の目から語られる。 宿を経営するユスフの父親は借金に行き詰まり、裕福な商人アズィズに借金の形に息子を差し出す。ユスフは使用人(奴隷)として働き、内陸への隊商で莫大な富を得ているアズィズの旅に加わる。 互いに争うアラブ人、インド人、アフリカ人、ヨーロッパ人のいくつもの勢力を目撃し、さまざまな経験を積んだユスフは次第に自らの隷属状態について疑問を抱きはじめる……。 作家は1948年ザンジバル(現在のタンザニア)生まれ。革命の混乱を受けて67年にイギリスに渡る。ケント大学で博士号を取得。ポストコロニアル文学を教えながら執筆活動を続け、現在、同大学名誉教授。これまでに長篇10作を発表し、1994年に刊行した4作目となる本書『楽園』はブッカー賞およびウィットブレッド賞の最終候補となる。2021年にノーベル文学賞を受賞する。 巻末に「ノーベル文学賞受賞記念講演」を収録。

ユーザーレビュー

  • 楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の境遇の変化に従って、19世紀後半のアフリカにおけるさまざまな階層を描く。
    親との生活は内陸の貧しい町、周囲のさらに貧しい奴隷たちの尊厳、子供より彼らへの喜捨を優先する親。親の借金の質に取られ、大商人の使用人に。そこでも奴隷との交流に、奴隷であっても心の強さを描く。商隊の遠征で奥地で罠にはまり、窮地での大商人の態度、命からがら戻ってからも奴隷や出資者との誠実な交渉で、正しい人物像。アフリカの人々は、貧しくも気高い精神を持つことを訴えているように見える。
    少年は抜群に美しいらしく、大人の男女の美少年への視線、少年自身の、何人かの少女への淡い思い、これらと当時の宗教観、社会規範を描く。主人の

    0
    2025年07月13日
  • 楽園

    Posted by ブクログ

    歴史背景が違いすぎて正直ピンとくるところが少なく理解できていないところも多いように思う

    ヨーロッパがどのように植民地支配していったのか、何もかも根絶やしにするような方法で根こそぎ持っていって、簡単に人を殺すし使えそうなら奴隷にしてしまうとかゾッとする

    7歳ですでに奥さんのいる人と結婚させられたり
    コーランや宗教的な部分での価値感などイスラムの文化など垣間見た気はした

    奴隷として生きていても心だけは誰のものにもならない、自分のものというメッセージは残った

    0
    2025年12月09日
  • 楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ノーベル文学賞受賞の小説である。受賞によってアフリカの文学が知られるようになるのは望ましい。フィールドワークだけではなく、こうした小説で、タンザニアや東アフリカの生活を感じることができるので、学生にはおすすめであろう。

    0
    2024年11月24日
  • 楽園

    Posted by ブクログ

    アフリカ文学を読むの流れで手に取った作品。この本の前に読んだアチェべの「崩れゆく絆」と似て、作者が自らのルーツである文化を再構築して描いた作品。
    まずは東アフリカの人種や文化の多様さに驚かされる。
    しかし、人物の外見や情景があまり具体的に描かれない(みんなから美しいと言われるユフス、しかしスワヒリ人の美しさとは?)ので、読んでいてイメージが湧きにくいという難点はある。
    それでもユフスと人々のやりとりが面白く、特にアズィズおじさんの隊商とともに様々な困難に遭いながら、先へと進んでいく様子は冒険譚のようでもあってワクワクした。

    0
    2024年10月20日
  • 楽園

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「まずは少年。名はユスフ。」
    この1行目から物語への期待が高まる。
    ストーリーは簡単に言えばユスフの成長物語だけど、著者が植民地支配や迫害の跡に目が向けられる前のアフリカを描きたかったと言うように、複雑な要素を含むアフリカを知れる歴史認識本だと感じた。
    「楽園」はただアズィズおじさんの庭の意味だけではなく、作中に複数の人が自分の描く「楽園」について語る。
    ラストのユスフの選択には驚かされたが、庭師のムゼー・ハムダニの自由、カラシンガの信仰などの話の他、父と母がもういないと知ったことも大きかったのだと思う。
    ユスフは隷属状態に徐々に疑問を抱くようになっていたし、気付かぬうちにどん底に落ちている糞

    0
    2024年09月19日

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