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「徐台教」の「分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「徐台教」の「分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
今まで何となく見聞きしていた隣国、韓国の様々なニュース。それが本書を読むことで解像度がとても高くなるように思う。現代史に疎い私にはうってつけの素晴らしい入門書となった。
まずは2024年12月の非常戒厳宣布の夜に何が起こっていたのか、というところから始まり、80年前にさかのぼる朝鮮半島分断の歴史を考えるという構成で、様々な出来事が臨場感をもって語られる。
この80年で信じられないくらいのダイナミックな変化があった朝鮮半島の現代史と、その歴史のうねりの中には当然だけれども国民一人一人の歴史がある、という視点もカバーされていることで、より実感を伴ったものとなる。多くの人々が犠牲となって形作られた現
Posted by ブクログ
2025年個人的NO.1本でした。
本書では、朝鮮半島の近代史〜現代史を知ることができます。わたしは本件に関して全くの無知でしたが、問題なく読み進められました。筆者の筆も上手く、事柄ごとにストーリー構成もされているので、とても読みやすく、また、感情移入もできます。
しかし、知らないことばかりでしたね。
韓国にとって、今の政治状況が、どれだけの犠牲の上にあるものなのか、どれだけの犠牲をともなって勝ち取ったものなのか、ここが最も衝撃でした。
そりゃあ戒厳令なんて出された日には大騒ぎになりますわ。
あとは、すべてのはじまりにある南北分断。
南北分断が韓国という国そのもののアイデンティティ形成に与えて
匿名
昨年12月当時の尹大統領が突然戒厳令を宣布した。台湾などと同じく韓国も冷戦終結前後から自由民主主義体制に移行したと思っていたがゆえに大変な驚きと共にそのニュースを見守っていた。もちろん知識として韓国の軍政と、市民による民主化の現代史は知っていたが、それが今になって繰り返されることが自分の中で合点がいかなかったのだと思う。
本書ではそれを韓国(というか朝鮮半島)が抱える分断という現実ゆえに起こったものだと論じる。尹が従北勢力の駆逐を口実に戒厳令を宣布したように、韓国の民主主義は分断の問題を解決しない限り、これ以上発展しないのではないかという危惧を著者は抱いている。
そこで著者は北朝鮮を一つの
Posted by ブクログ
前橋で生まれ育った「在日コリアン三世」の著者が、大学から韓国に渡り、
韓国で生きることを決意し、日本メディアの記者となる。
その著者が、尹前大統領が昨年末に出した戒厳令(未遂)をきっかけに、
朝鮮半島の80年の分断の歴史を追う。
Youtubeに嵌った尹前大統領、「北朝鮮の陰謀から民主主義を守るために、
戒厳令をひく」としたが、国会議員が身を挺して議事堂に乗り込み否決した、
尹前大統領は訴追された、、 という、韓国の民主主義の意識の高さをを認識した
事件と受け止めていたが、この本を読んで、もっと根の深いものであることを知る。
話は1950年にさかのぼる。そう、朝鮮戦争。
日本にとっては戦後
Posted by ブクログ
朝鮮半島の解放と分断の80年を解説し、行き詰まった韓国の対北朝鮮政策の再考を模索する本書。
著者はソウル近郊在住のジャーナリストで尹錫悦による戒厳令とその余波を直接取材し、生々しく本書でも伝えた。
わずか40年前には軍政が敷かれ市民が弾圧された記憶を持つ韓国市民と政治家の戒厳令への深刻な受け止めと的確かつ情熱的な抵抗運動が伝わってくる。
また本書は朝鮮半島分断の歴史を解説し、分断が長期化することによって分断体制の維持に利益を見出す韓国エリート層や日米を含む近隣国の思惑が分断打破の難しくすることが示された。
核武装を果たした金正恩による衝撃的な統一放棄論に至り、韓国による北朝鮮の吸収統一路線