小林麻衣子の作品一覧

「小林麻衣子」の「西村賢太殺人事件」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 西村賢太殺人事件
    4.0
    1巻1,899円 (税込)
    恋人が綴った、西村賢太(けんけん)との3547日 「自分の人生に責任、持てよ」 この言葉がなかったら、ここまで書けなかった。 私のせいで西村賢太(けんけん)が殺された、との認識が、突然背後から鈍器で殴りかかってきた――瞬間、左のみぞおちが反り返るようにグググと引き攣って、洗面台に駆け寄って嘔吐(えず)いていた――『西村賢太殺人事件』の爆誕である。 これは、私が私のために書きました。 西村賢太のために、 などとは歯が浮くようでちょっと言えないし、 私が書かねば彼が忘れられてしまうから、 などという考え自体、まるでない。 書いていると、 不在感が増幅されて泣くこともあった半面、 思いがけず記憶の彼方から蘇ってくる彼に 出くわして喜ぶこともあった。 「自分の人生に責任、持てよ」 この言葉がなかったら、ここまで書けなかった。 【目次】 第一章 火吹達磨としぶり腹 第二章 岡山ルーチン 第三章 遥道 第四章 DJけんけん 第五章 一国一城の主 第六章 暴力の沙汰 第七章 ケダモノの舌 第八章 愛情乞食 第九章 清造大権現 第十章 西村賢太殺人事件

ユーザーレビュー

  • 西村賢太殺人事件

    Posted by ブクログ

    小林麻衣子「西村賢太殺人事件」を2、3日かけて読んだ。9章までは普通に西村賢太の素顔が垣間見えて野次馬根性的に楽しく読んだが、10章に至って面食らった。この人が書きたかったのはこれだったのかと。9章までにいくつかの伏線が張られてはいたが、小林さんは第三者が合鍵を作って自宅に不法侵入しているという被害妄想に陥り、そこから飛躍して、西村賢太はそれらを実行しているグループから殺されたのだと認識してしまっている。10章ではその状況証拠を列挙していくのだが、認知の歪みから生じたものを多分に含むと思われ、読んでいて悪夢を追体験するような感じ。これは免疫のない読者にはだいぶ辛いようで、SNSでは「統合失調症

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    2025年11月14日
  • 西村賢太殺人事件

    Posted by ブクログ

    月刊Hanadaでの手記を読んでいたのでそういうつもりで読み進めたが、おそらく本当に書きたかったとおもわれるホラー仕立ての第十章を読むとどう捉えたらよいのかわからなくなる。カバーのそでに「こんな時代に私小説」とあるがこの本自体が私小説ということなのか。面白いが不思議な本だ。

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    2025年10月31日

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