西村賢太殺人事件

西村賢太殺人事件

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9pt

4.0

恋人が綴った、西村賢太(けんけん)との3547日

「自分の人生に責任、持てよ」
この言葉がなかったら、ここまで書けなかった。

私のせいで西村賢太(けんけん)が殺された、との認識が、突然背後から鈍器で殴りかかってきた――瞬間、左のみぞおちが反り返るようにグググと引き攣って、洗面台に駆け寄って嘔吐(えず)いていた――『西村賢太殺人事件』の爆誕である。

これは、私が私のために書きました。
西村賢太のために、
などとは歯が浮くようでちょっと言えないし、
私が書かねば彼が忘れられてしまうから、
などという考え自体、まるでない。
書いていると、
不在感が増幅されて泣くこともあった半面、
思いがけず記憶の彼方から蘇ってくる彼に
出くわして喜ぶこともあった。
「自分の人生に責任、持てよ」
この言葉がなかったら、ここまで書けなかった。

【目次】
第一章 火吹達磨としぶり腹
第二章 岡山ルーチン
第三章 遥道
第四章 DJけんけん
第五章 一国一城の主
第六章 暴力の沙汰
第七章 ケダモノの舌
第八章 愛情乞食
第九章 清造大権現
第十章 西村賢太殺人事件

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西村賢太殺人事件 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小林麻衣子「西村賢太殺人事件」を2、3日かけて読んだ。9章までは普通に西村賢太の素顔が垣間見えて野次馬根性的に楽しく読んだが、10章に至って面食らった。この人が書きたかったのはこれだったのかと。9章までにいくつかの伏線が張られてはいたが、小林さんは第三者が合鍵を作って自宅に不法侵入しているという被害

    0
    2025年11月14日

    Posted by ブクログ

    月刊Hanadaでの手記を読んでいたのでそういうつもりで読み進めたが、おそらく本当に書きたかったとおもわれるホラー仕立ての第十章を読むとどう捉えたらよいのかわからなくなる。カバーのそでに「こんな時代に私小説」とあるがこの本自体が私小説ということなのか。面白いが不思議な本だ。

    0
    2025年10月31日

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