フランク・M・スノーデンの作品一覧

「フランク・M・スノーデン」の「疫病の世界史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 疫病の世界史(上)――黒死病・ナポレオン戦争・顕微鏡
    4.0
    1~2巻2,640円 (税込)
    この歴史の果てに、私たちの今がある。 疫病は人間社会の実像を映し出す鏡だ。それは個々の生を揺るがし、宗教への懐疑や哲学の刷新を促してきた。上巻ではペスト、天然痘、コレラなどの流行の実態と、ある「英雄」の見込み違いが招いた惨事、そして細菌の発見がもたらした劇的な転機を描く。 ペストからコレラまで〈古代~近代〉

ユーザーレビュー

  • 疫病の世界史(下)――消耗病・植民地・グローバリゼーション

    Posted by ブクログ

    2018年に上梓、この版にはCOVIDの経験が追加されている。
    人間は過去の経験に学ぶこともあるし、学ばない事もあるけれど、螺旋状に進歩してきたのでは(歴史は螺旋状に進むと言ったのはE.H.カーだったか⁇)。
    英国ビクトリア朝のあのゴタゴタしたインテリアが流行遅れになったのは、衛生観念の発達からだ、と言うのは面白かった(どうやって掃除していたのか、いつも不思議だった)。
    エビデンスに基づかない、風評で政策決定する政治家がいつの時代にも登場するのも面白い。

    0
    2025年07月30日
  • 疫病の世界史(下)――消耗病・植民地・グローバリゼーション

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    p.183 マラリア
    マラリアは、人間と環境との結びつき、人間と人間との結びつきを含めた全体を、最も色濃く反映した感染症なのである。運動の当事者たちは、その結論に基づいて、貧困、環境悪化、栄養不良、貧しい住環境、非識字、無知、難病の発生、不適切な濃厚など、これら全てがマラリアの要因なのだと主張した。最初の特効薬としてキニーネが無料で配布されたのも、住宅環境や住宅事情や賃金や識字率の向上、十分な栄養、国の道徳的な関与を背景にしてのことだった。これらの要因は、キニーネそのものと同じ位重要な抗マラリア剤だった。マラリアは、強力な科学技術的ツールの適用とともに減少したが、社会主義が広まるにつれても減少

    0
    2022年06月19日
  • 疫病の世界史(上)――黒死病・ナポレオン戦争・顕微鏡

    Posted by ブクログ

    ・ウイルスvs微生物
    微生物は微小な生物を差す一般的な言葉で、ペスト菌などの最近と天然痘ウイルスなどのウイルスの両方が含まれる。最近は単細胞生物であり、疑問の寄りなく生命体である。DNAがあり、その情報を読み取って複製に必要なタンパク質を作るために不可欠な細胞の仕組みをすべて備えている。ウイルスは最近とは全く違うものだが、最近の1/10~1/500の大きさしかなく、フィルターを通過し、宿主に規制する美声粒子である微生物をさして使うことにする。ウイルスの存在は簡にして要を得た科学実験によって1903年までに確実になったが、実際に観察されたのは電子顕微鏡が発明された1930年代、そして生物学的な機

    0
    2022年06月19日
  • 疫病の世界史(上)――黒死病・ナポレオン戦争・顕微鏡

    Posted by ブクログ

    「ワクチン接種は激しい論争を巻き起こした。国家による侵害だと考える自由論者、神の定めた秩序に反すると訴える宗教観、科学と科学が及ぼすかもしれない危険への何とは無しの不安が波のように押し寄せ、反対論は絶頂に達した。」
    『疫病の世界史 上』p.159。
    天然痘ワクチンに対する反応の描写。

    0
    2022年03月06日
  • 疫病の世界史(上)――黒死病・ナポレオン戦争・顕微鏡

    Posted by ブクログ

    こんなニッチな話題にフォーカスした
    世界史っていうのは、なかなかでした。
    時代時代に色々な疫病がはやっていたとはいえ
    色々な進歩があれど
    世界の状況により、
    蔓延状況が見えるというのはなかなかだった
    気がする。

    0
    2022年01月03日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!