作品一覧

  • リミナルスペース

    小説・文芸

    4.4
    1巻3,740円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 新しいインターネット美学、〈リミナルスペース〉のすべて。 その誕生の過程と影響を、膨大なビジュアルとともに体系的に掘り下げる初の書籍、待望の翻訳! 人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、寂れたショッピングモール、無機質な地下鉄の駅……。 こうした日常で目にする光景の中に、不穏さと不気味さ、そして抗いがたい魅力を見出す「リミナルスペース」は、インターネットを中心に爆発的に広がった、2020年代を代表する美学的ミームです。 例えば、社会現象となったウォーキングシミュレーターゲーム『8番出口』は、リミナルスペース的な世界観の代表的な作品と言えるでしょう。 本書で取り上げるのは、映画『シャイニング』のかの有名な長い廊下、インターネット怪談の「バックルーム」、ヴェイパーウェイヴ音楽、ブルータリズム様式の巨大建築、さらにはマグリットの絵画など。時代や分野を縦横無尽に横断しながら、リミナルスペースの美学はそこかしこに息づいています。 リミナルスペースが引き起こすのは、ただの不安な感情ではありません。 人々の記憶と想像力に深く共鳴し、心の奥底にまで響く感覚を呼び覚ますのです。 リミナルスペースの何が怖いのか? なぜ私たちはリミナルスペースに魅了されるのか? 新しい「不安と恐怖の美学」の誕生の過程とその影響を徹底的に掘り下げる、リミナルスペース“解体新書”。 この一冊を手に取ることで、あなたの周りに潜む「異質な空間」の恐怖と魅力を、新たな視点で再発見することができるでしょう。日常の中に潜む非日常を感じたい方、アートや映画、ゲームに興味がある方にとって、必読の一冊です。

ユーザーレビュー

  • リミナルスペース

    Posted by ブクログ

    恐怖心は余白や物語られなさによって形作られる。リミナルスペースを出発点として、恐怖や美学を語る点が面白い。2章からはネットカルチャーの変遷を追っていて、ネットの中で次々と作品がオマージュされ、ジャンルとして定義されていく過程が、人間の想像力のダイナミズムを地図に描いているようで非常に興味深かった。
    この本を読んでいるうちに、自分でも「昔観たあの映画も、アニメも、ゲームも、リミナルだったのでは」と想像力を掻き立てられる。リミナルスペースとは、見る者に新しい視点を与えるもので、世界の見方、認知が不可逆的に変わるという意味ではミーム的な側面があるようにも思えて、ジャンルの奥深さを感じられた。

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    2026年08月15日
  • リミナルスペース

    Posted by ブクログ

    非常に面白いし勉強になる。
    リミナルスペース、バックルーム等はまさに現代の美学ないし感性、思考の基本的な型にまで及んでいる。
    不在、沈黙、宙吊りされた曖昧かつなぜか見慣れた空間とは、テクノロジーや資本主義の世界に生きる人間にとってある種のロマンチックな神話なのかもしれない。
    批評家とかはこの本は必ず読んだほうがいい。

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    2026年08月09日
  • リミナルスペース

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    サブタイトルの『新しい恐怖の美学』たるリミナルスペースの探求書。

    人間のための建築やスペースなのに、忽然と人の気配を消失させた排他的な風景。
    ブルータリズムな建築やメランコリックな情感も添えたものもあり、その全体像は依然として、把握しきるのは困難です。
    そんなリミナルスペース怪しさや美しさ、怖さを、非常に多数の事例から横断的に紐解いて文章に起こしてくれています。

    リミナル性を備えた絵や映画、書籍、動画も多数紹介してくれているので、大好きな人にはたまらないです。

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    2026年02月18日
  • リミナルスペース

    Posted by ブクログ

    バックルームを代表とする、無機質で寂れているがどこか懐かしさを感じさせるような風景を用いた新たな恐怖を描く技法。それらを人が存在すべき空間と空間の中間に位置するリミナルスペースとして定義し、インターネットのミームから美術作品にまでその姿を見る。コンテンツにおけるリミナルスペースの美学という観点からより楽しめるモノの守備範囲が広がった。

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    2026年01月25日
  • リミナルスペース

    Posted by ブクログ

    最近気になっているインターネット美学『リミナルスペース』について本格的にまとめられた本。去年はゲーム原作の映画『8番出口』が盛り上がりましたが、思えば昔の漫画で近いのあったよなと思い出しました。諸星大二郎の『地下鉄を降りて』です。デパ地下の複雑な通路に迷い込むという、76年の漫画にもかかわらずまさにリミナルな作品だったと思います。そう考えると、この本でも映画『シャイニング』『2001年宇宙の旅』も触れていましたが、往年の名作にもリミナルは潜んでいるのかもしれませんね。

    (※2026/1/30追記)ペルソナシリーズってリミナルスペース・バックルーム要素がかなり絡んでいる気がしてきた。メメントス

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    2026年01月15日

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