大杉一雄の作品一覧
「大杉一雄」の「日米開戦への道 避戦への九つの選択肢」「日米開戦への道 避戦への九つの選択肢 (上下巻合本版)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「大杉一雄」の「日米開戦への道 避戦への九つの選択肢」「日米開戦への道 避戦への九つの選択肢 (上下巻合本版)」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ようやく読み終わりました。著者は日本開発銀行勤務の在野の現代史家ですが、アジ・太平洋戦争に関する多くの著作を書かれている人です。
タイトルは十五年戦争ですが、実際に取り扱っているのは満州事変の前史から1938年の「国民政府を対手とせず」宣言までです。
丹念に資料をおさえながら、日中間に和平の道はなかったのか?ということを主眼に書かれています。
大体の要旨としては…
満州事変は一部の功名心にはやる軍人(要は石原莞爾)の下剋上であったこと
日本はリットン調査団を要請しながら、その結論が出る前に満洲国を承認してしまい、解決の道を自らとざしてしまったこと。
有力な和平案もあり、交渉も行われていたが、
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
蘆溝橋事件を引金に日中の戦いは軍部主導のかたちで、ついには泥沼の太平洋戦争に突入していった。
しかし、すべての日本人が武力行使の拡大を望み戦火を座視していたわけではなかつた。
戦争はあくまで和平工作の最終手段として考え、たえず平和的解決、そのための交渉の努力が模索されていた事実もあった。
もし平和的、自主的解決が実現していたなら―歴史におけるイフのタブー視域から、日中の動き、戦争の経過を見据える。
[ 目次 ]
1 満州事変とは何であったのか
2 日中戦争への道
3 日中戦争の拡大は防げなかったか
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆
正直残念
基本、陸軍悪玉論。
故に若槻内閣末期に奉勅命令で関東軍の暴走に一時とはいえ歯止めをかけたこと(当然次の犬養内閣でなし崩し)などはさらっと流される。
また盧溝橋以降しばらく静観していた海軍が上海爆撃を契機に陸軍に先駆けて南京攻撃を唱えたのを「苦渋の決断」などと評したりもする。
何よりトラウトマン工作に米内海相が反対した理由を「わからない」というのは悪の陸軍の研究に注力するあまり海軍の内情について調査不足では無いだろうか?