小西甚一の作品一覧
「小西甚一」の「日本文学史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小西甚一」の「日本文学史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
文化史は「暗記もの」だった。作品名・作者・成立年代・粗筋を押さえて通過だった。歴史の背景が教科書以上の深みを持って現れた。これまで何となく覚えていた点同士が線となって輪郭が出てきた。知識が使えて楽しい。
時代区分には意味がある。社会や政治、経済の変遷と共に文芸も変化していく。流行り廃りは当然あっても、低俗・高尚も時代と共に変容する。
最も感銘を受けたのは「既に存在する表現」という概念だ。古の貴族的な要素のリスペクトであり、それが新しい文芸の品を高めたり、足を引っ張ったりする。
「型」というのも大事な概念だ。パクリとはまた違う。「お約束」に近いのかも。『水戸黄門』とか『忠臣蔵』とかドリフと
Posted by ブクログ
これは名著。
ドナルド・キーンの本著との出会いを喜ぶ解説の気持ちがよくわかる。今の日本人に日本文化をここまでドライに突き放せるだろうか。日本大好き、日本ってほんとに凄い、ってばっかり根拠もなく言ってるバカテレビが作った自覚のないレイシストから百億光年くらい遠いところにある。
日本の雅は、本居宣長風に言えば、漢意によって形成されてる。国風文化すら、ものすごく中国的だ、ということ。
つまり、「中国を真似てる時代」と、日本風に戻るのではなく、「自分たちなりの中国発想で自分たちなりに発想する時代」が続いていく。
OSはあくまで中国で、日本はソフトウェアだけ変えてきたのだろう。
そのOSは本居宣長にもや
Posted by ブクログ
ドナルド・キーン氏が絶賛していたので手に取りました。60年以上前の著作とは思えないみずみずしさを保っていることに驚きました。柿本人麻呂の歌が天武天皇の壬申の乱での英雄的行動を目の当たりにしたことから生まれたとか、源氏物語の登場人物は「行為」としての罪よりキリスト教の原罪めいた意識の中にいるとか、西行の歌は白楽天を思わせる、などなど、刺激的な目を見開かされるような私見が盛りだくさん。推理小説もしくは現代社会論を読んでいるような文学史でした。
そうそう、先日読んだ西山厚先生の「仏教発見!」でも印象に残った道元の「正法眼蔵」が空前絶後の表現力と称賛されていました。これはいつか読まなくちゃ。