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  • 騙されるAI 「不可解なパートナー」人工知能との付き合い方
    4.0
    AIは地図を読むことが人間より苦手だという。 画像を読み解くことも、指示を読みとることも大得意なのに、人間のように画像と指示記号を組み合わせ、現場の状況にあわせて判断することが苦手なのだ。 実はAIには、ほかにも苦手なことはたくさんある。 長々と説明されると質問に対する警戒心が下がり、本来回答してはいけないことを回答してしまう。 顧客対応にあたったAIが、信じられないほどの安値で最新型の車を販売することに同意してしまったこともある。 ときにAIは哲学者のような深淵を感じさせる回答をすることもあるが、それはAIが「深く考えている」からではない。過去に人間が行ってきた無数の問答をかき集め、その中からもっとも適切と思われるものを選択して、それを組み合わせて「それっぽく」見せているだけなのだ。 AIはあらゆるデータベースにアクセスして選択するというプロセスを経る。つまり、AIはきわめて「信じやすい」という特徴を持つ。逆に言えば、AIはきわめて「騙されやすい」のだ。 人間のように、この人、どうも怪しいなとか、いまひとつ信用できない、という警戒心は薄い。 近い将来、AIエージェントが旅行の日程を考え、飛行機や列車、ホテルの予約をとり、行くべきところ、見るべきところを案内してくれるような時代が来る。 しかしそのAIエージェントが誰かに乗っ取られていたり、騙されていたら――その旅行は目も当てらない悲惨なものになるかもしれない。 AIはなぜ騙されるのか。どんな弱点があるのか。 AIとの共生が当たり前の社会になりつつあるいま、必読の一冊。 自らサイバーセキュリティの会社を率いる著者が教える、「AIという人格」のリアル。

ユーザーレビュー

  • 騙されるAI 「不可解なパートナー」人工知能との付き合い方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【どんな本か】
    本書では、様々なAIの脆弱性を突いた攻撃手法が紹介されているが、その多くが単純で、誰にでも実行できてしまうくらい簡単な方法である点にとても驚いた。生成AIは新しいモデルが登場するたびに、感動や興奮を与えてくれるが、数年前のモデルを今あらためて冷静に振り返ってみると、これほどまでに脆弱だったのかと思わされるとてもおもしろい一冊だと思う。生成AIを日常やビジネスの場で頻繁に使い、その利便性を強く感じている人ほど、本書の内容は新鮮に感じられるだろう。

    【面白かったところ】
    p44『LLMは文章作成や質問応答などの分野では非常に便利ですが、「計画作成」という領域でまだ課題が多いです』

    0
    2025年12月15日
  • 騙されるAI 「不可解なパートナー」人工知能との付き合い方

    Posted by ブクログ

    アプリや業務システムの脆弱性診断の仕事をしている人が書いた本。
    AIが通常では回答しないようにプログラムされていること(爆弾の作り方など)に対して、悪意を持って、意図的な質問を投げかけるなどして操作することで、AIは騙されて回答してしまうことがあるなど、AIの脆弱性について書かれている本。

    0
    2025年10月03日
  • 騙されるAI 「不可解なパートナー」人工知能との付き合い方

    Posted by ブクログ

    AIが意図してない返信をするパターンが集められている。作る側も使う側も一読した方がいいかもしれない内容。

    0
    2025年10月27日

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