作品一覧

  • ナイス・レイシズム なぜリベラルなあなたが差別するのか?
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    あなたは優しく善良だ——では、なぜレイシストなのか? 黒人や先住民、アジア人などの非白人を日常的に差別するのは、敵意をむき出しにする極右の白人至上主義者ではない。肌の色は気にしないという「意識の高い」リベラルだ——善意に潜む無意識の差別を暴き、私たちの内に宿るレイシズムと真に向き合う方法を探る。 本文より一部抜粋 私たち白人の進歩主義者こそが、微笑みを浮かべながら、把握されにくく、否定しやすい方法で日々黒人を貶めているのだ。そして白人の進歩主義者は、自分のことを「レイシストではない」と思っている分、あらゆる指摘に対して非常に自己防衛的になる。しかも自分たちは問題の外側にいると思っているので、さらなる行動の必要性を見いださない。この自己満足は、拡大する白人ナショナリズム運動に対抗する組織化や行動を確実に妨げている。 (第I章 善良なレイシストとは?)
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?
    4.5
    1巻2,200円 (税込)
    【紹介記事掲載情報】 2021年8月28日 日本経済新聞(書評)『ホワイト・フラジリティ ロビン・ディアンジェロ著 「人種差別は白人の本質」喝破』評者:渡辺靖(慶応義塾大学教授)氏 2021年7月24日 朝日新聞(書評)『ホワイト・フラジリティ』評者:生井英考(立教大学アメリカ研究所所員)氏 【内容紹介】 私は差別などしない――だが、それは真実か? 私は相手の肌の色など気にしない。人格で判断すべきと分かっているから――だがこうした差別の否認は、白人の心の脆さ(ホワイト・フラジリティ)と特権を示しているだけだ。マジョリティ誰もが人種差別主義(レイシズム)を抱える根拠と対処法を明示し、米国で大反響を巻き起こしたベストセラー。

ユーザーレビュー

  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    差別されている人達から見れば、所詮は優位に立つ白人の言うことで、特に目新しいことではないかもしれないが、著者の問題提起は少なくとも白人の側から無意識化された差別意識あぶり出して、自分たちの差別的言動への理解を深めていこうとする真摯な努力が見られるように思う。先入観は生きてきた年数だけの経験から育まれているので、そう簡単に払拭できるものではないということを、肝に命じておきたい。

    0
    2023年12月17日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    レイシズムという社会制度について説明している
    特権がある側の立ち居振る舞いが、制度の在り方に関わる点は能力主義と共通しているように感じる。
    レイシズムが課題であること自体は当然知っていものの具体的な内容については無知だったので、何が問題なのか/なぜ問題なのかをイチから知るきっかけになった

    0
    2022年10月11日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    本書は「白人の心の弱さ」という著者の白人性研究の中で培われた概念をベースに、現代の人種差別の形を非常に明瞭に指摘する著作です。
    人種の差が無いかのように振る舞い、「私はレイシストでは無い」と言うリベラルな人々はレイシズムという制度の中で社会化された自らを顧みることなく、レイシズムを無かったことにしてしまうという議論はレイシズムに限らず、女性差別、外国人差別、障害者差別、LGBT差別など全ての差別に通ずる議論です。
    「私は一切差別をしない」と考えている人がいかに多く、それを指摘して話し合うことがいかに難しいかは日本にいても女性差別や障害者差別等の場で日々体験していることです。自分もまた差別的行為

    0
    2022年05月17日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    おーもしろかった!自分は差別しないし差別意識がない、なぜなら。。と挙げる理由が既に差別意識に基づいているし問題に向き合っていない、という主張。リベラルを明言している親が自分の娘の恋人がブラックと知ると半狂乱になる的な話はよくある。あと、差別の話はマジョリティ側の問題なのにいつも被差別側の話ばかりなのはなぜか、とか(「黒人の問題なんていうものはないのです。あるのは白人の問題だけです」)マジョリティ側個人に話を向け、深掘りすると100%取り乱し「自分は差別なんかしていない」と感情的に話を遮りそれ以上議論が進まない、とか。それはたとえば、交通事故の対応にきた警官が事故を起こしてしまった罪悪感でショッ

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    2022年02月12日
  • ホワイト・フラジリティ 私たちはなぜレイシズムに向き合えないのか?

    Posted by ブクログ

    大変面白かった。
    解説者の解説にもあったが、この脆弱性というのはマジョリティとマイノリティとの関係において圧倒的に優位に立つマジョリティ側が持つ脆弱性であると思われる。そのため、アメリカにおける白人だけでなく、日本における日本人にももちろん当てはまるし、各国における主要民族となるマジョリティ側は全て当てはまるのではないだろうか。
    逆に言えば、歴史的には支配層が被支配層に対して持っていた特権が、そのまま現代社会においても社会制度として残存しており、その特権について突っ込まれるとマジョリティの脆弱性が表面化するのかもしれない。
    現代そして未来の日本において移民や混血などLGBTなどの多様性の問題は

    0
    2022年01月11日

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