作品一覧

  • 皇室がなくなる日―「生前退位」が突きつける皇位継承の危機―(新潮選書)
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    1巻1,144円 (税込)
    昨夏、国民に投げかけられた「生前退位」の意向を受け、陛下への同情論から議論が進められているようにも見えるが、実はそこには皇室制度を根本から覆す危うい問題点が潜んでいた――。有識者会議のヒアリング対象者が、神話の時代から近世、現代まで歴史をひもとき、原点に立ち返って、その存在意義を徹底的に問うていく。 ※新潮選書に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 歴代天皇総覧 増補版 皇位はどう継承されたか
    4.5
    1巻1,078円 (税込)
    天皇は古代より連綿と代を重ねてきた。壬申の乱、承久の乱、南北朝動乱などの激動を乗り越え、その系譜は千年以上にわたって続いている。皇位継承はどのように行われ、どう変質をとげたのか。時の権力との関わりはいかなる推移をたどったのか。記紀に記される初代神武天皇から平成の天皇までの百二十五代と北朝天皇五代の生涯と事績を丹念に叙述する。皇統の危機を論じた新稿を収録し、巻末の系図・年表を更新した決定版。
  • 明治天皇 苦悩する「理想的君主」
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    1巻1,045円 (税込)
    王政復古の旗印のもと、幕府や摂関職が廃され、若き明治天皇を戴く維新政権が誕生した。だが、近代国家の建設が急速に進むなか、「天皇親政」の理念はやがて形骸化する。 陸海軍を統べる大元帥として日清・日露の両戦争を遂行するなど、政府への協力的姿勢を貫いた天皇であったが、その陰には、自らの意思と政府の意向の乖離に苦悩する、孤独な君主の姿があった。 政府と宮廷の対立関係を軸に、理想化された天皇の実像に迫る。
  • 皇室典範―明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで
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    1巻990円 (税込)
    伊藤博文の主導で制定された明治の皇室典範。 女帝・女系容認の可能性もあったが、皇位継承資格は「男系の男子」限定で、退位の規定もない。 その骨格は戦後の皇室典範でも維持された。 皇族男子の誕生は極めて稀で、皇族数の減少も続き、制度的矛盾が顕在化して久しい。 小泉内閣時代に改正の検討が始まるも、進展はいまだ見えない。 本格的議論の再開に向けて、皇室制度の専門家が論点を整理し、法改正への道筋を探る。 ■本書の目次 はじめに 第一章 明治皇室典範の起草をめぐる攻防 一、伊藤・シュタイン「邂逅」と柳原前光 二、伊藤の体制刷新と柳原の失速 三、高輪会議とは何だったのか 四、皇室典範の成立と保守派との攻防 第二章 戦後の皇室典範制定 一、皇室の命運と知日派の台頭 二、占領統治と「国体護持」をめぐる攻防 三、現行皇室典範が抱えた矛盾――皇位継承と退位 四、狙われた皇室財産と皇籍離脱 五、矛盾が生んだ制度上の不具合 第三章 顕在化した構造的矛盾 一、皇位継承問題とは何か 二、少子化と制度疲労 三、「生前退位」から典範改正へ 第四章 象徴天皇制の新たな危機 一、戦後政治と昭和天皇 二、「象徴天皇」の模索 三、象徴天皇制と典範改正 あとがき 参考文献 皇室典範(明治典範) 大日本帝国憲法(抄) 皇室典範(現行典範) 日本国憲法(抄) 天皇の退位等に関する皇室典範特例法 天皇系図
  • 天皇親政
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    1巻726円 (税込)
    維新の一大理念であるはずの天皇親政は、明治政府誕生後間もなくして形骸化した。事態を憂慮した天皇側近の元田永孚、佐々木高行らの侍補グループは、名実ともに実効ある親政とすべく、薩長藩閥政府に対峙する。本書は、明治天皇から「左右ニ陪シテ誠ニ進規ニ尽ス」の御沙汰を下賜された数少ない維新官僚・佐々木が残した膨大な日記を読み解き、その親政論の政治的意義を明らかにするとともに、当時の政府と宮廷の状況を描出する。

ユーザーレビュー

  • 歴代天皇総覧 増補版 皇位はどう継承されたか

    Posted by ブクログ

    日本史学んでいる人で天皇をマスターしたい人にオススメ
    中公新書の中で一番好きな本です
    系図、年表も載っているので便利です

    0
    2024年02月19日
  • 歴代天皇総覧 増補版 皇位はどう継承されたか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     本書は、ある親戚の方のお宅にあったものをお借りしていたが、書店で増補版が発行されていると気づき、あらためてそちらを購入したもの。
     神武天皇以降、今上天皇に至る歴代の天皇についてそれぞれの事績等がまとめられている。日本の歴史を最初から現代まで一通りおさらいする感覚にもなるし、一方で、知識として知っていた以上の内容も得られたものと思う。
     もちろん、日本史の授業などで知識はあったはずだが、次の皇太子や天皇の決定をめぐっては、皇族だけではなく、時代時代の権力者たちが強く介入してきたのだということが、あらためて読み取られた。イメージとしては、時の実力者たちの影響で天皇が実質的に交替させられたり、ま

    0
    2022年05月03日

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