作品一覧

  • 皇室がなくなる日―「生前退位」が突きつける皇位継承の危機―(新潮選書)

    皇室がなくなる日―「生前退位」が突きつける皇位継承の危機―(新潮選書)

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,430円 (税込)
    昨夏、国民に投げかけられた「生前退位」の意向を受け、陛下への同情論から議論が進められているようにも見えるが、実はそこには皇室制度を根本から覆す危うい問題点が潜んでいた――。有識者会議のヒアリング対象者が、神話の時代から近世、現代まで歴史をひもとき、原点に立ち返って、その存在意義を徹底的に問うていく。 ※新潮選書に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 歴代天皇総覧 増補版 皇位はどう継承されたか

    歴代天皇総覧 増補版 皇位はどう継承されたか

    ビジネス・実用

    4.0
    1巻1,265円 (税込)
    天皇は古代より連綿と代を重ねてきた。壬申の乱、承久の乱、南北朝動乱などの激動を乗り越え、その系譜は千年以上にわたって続いている。皇位継承はどのように行われ、どう変質をとげたのか。時の権力との関わりはいかなる推移をたどったのか。記紀に記される初代神武天皇から平成の天皇までの百二十五代と北朝天皇五代の生涯と事績を丹念に叙述する。皇統の危機を論じた新稿を収録し、巻末の系図・年表を更新した決定版。
  • 明治天皇 苦悩する「理想的君主」

    明治天皇 苦悩する「理想的君主」

    ビジネス・実用

    -
    1巻1,045円 (税込)
    王政復古の旗印のもと、幕府や摂関職が廃され、若き明治天皇を戴く維新政権が誕生した。だが、近代国家の建設が急速に進むなか、「天皇親政」の理念はやがて形骸化する。 陸海軍を統べる大元帥として日清・日露の両戦争を遂行するなど、政府への協力的姿勢を貫いた天皇であったが、その陰には、自らの意思と政府の意向の乖離に苦悩する、孤独な君主の姿があった。 政府と宮廷の対立関係を軸に、理想化された天皇の実像に迫る。
  • 皇室典範―明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで

    皇室典範―明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで

    ビジネス・実用

    3.7
    1巻990円 (税込)
    伊藤博文の主導で制定された明治の皇室典範。 女帝・女系容認の可能性もあったが、皇位継承資格は「男系の男子」限定で、退位の規定もない。 その骨格は戦後の皇室典範でも維持された。 皇族男子の誕生は極めて稀で、皇族数の減少も続き、制度的矛盾が顕在化して久しい。 小泉内閣時代に改正の検討が始まるも、進展はいまだ見えない。 本格的議論の再開に向けて、皇室制度の専門家が論点を整理し、法改正への道筋を探る。 ■本書の目次 はじめに 第一章 明治皇室典範の起草をめぐる攻防 一、伊藤・シュタイン「邂逅」と柳原前光 二、伊藤の体制刷新と柳原の失速 三、高輪会議とは何だったのか 四、皇室典範の成立と保守派との攻防 第二章 戦後の皇室典範制定 一、皇室の命運と知日派の台頭 二、占領統治と「国体護持」をめぐる攻防 三、現行皇室典範が抱えた矛盾――皇位継承と退位 四、狙われた皇室財産と皇籍離脱 五、矛盾が生んだ制度上の不具合 第三章 顕在化した構造的矛盾 一、皇位継承問題とは何か 二、少子化と制度疲労 三、「生前退位」から典範改正へ 第四章 象徴天皇制の新たな危機 一、戦後政治と昭和天皇 二、「象徴天皇」の模索 三、象徴天皇制と典範改正 あとがき 参考文献 皇室典範(明治典範) 大日本帝国憲法(抄) 皇室典範(現行典範) 日本国憲法(抄) 天皇の退位等に関する皇室典範特例法 天皇系図
  • 天皇親政

    天皇親政

    ビジネス・実用

    -
    1巻726円 (税込)
    維新の一大理念であるはずの天皇親政は、明治政府誕生後間もなくして形骸化した。事態を憂慮した天皇側近の元田永孚、佐々木高行らの侍補グループは、名実ともに実効ある親政とすべく、薩長藩閥政府に対峙する。本書は、明治天皇から「左右ニ陪シテ誠ニ進規ニ尽ス」の御沙汰を下賜された数少ない維新官僚・佐々木が残した膨大な日記を読み解き、その親政論の政治的意義を明らかにするとともに、当時の政府と宮廷の状況を描出する。

ユーザーレビュー

  • 皇室典範―明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで

    Posted by ブクログ

    ネットの情報が偏り過ぎているので、本に頼ろうと思い、購入。構成が分かりにくかったけど、書くべきことが丁寧に書かれていた。良い本を選べたと思う。満足。

    こういう「難しいから先送りしてたら時間切れになったかも?」みたいなやつ、身に覚えがあり過ぎてつらい。

    0
    2026年08月01日
  • 皇室典範―明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで

    Posted by ブクログ

    現在「女性天皇」「女系天皇」の是非について、様々な議論がされている。
    皇統の維持について、正しい知識を持って、きちんと課題の本質を理解することは、実は相当に難しいと思っている。
    私自身も本書に限らず、ある程度「天皇の歴史」に関する書籍を読んでいるから、一般の人よりは知識がある方だと思う。
    しかしながら、そうだからと言って、本当に正しい意見を言えるのか。
    これについては、自信がない。
    それだけ奥が深い話であり、簡単に結論を出せる話でないことだけは確かだ。
    そういう前置きはありつつも、私自身の現段階の意見としては、「伝統は守るべき」というスタンスである。
    これに対しては、様々な反論があると思う。
    反対意見に対するためにも、今後も深く考えたいと思い、勉強のためにも、本書を手に取った次第である。
    明治時代に起草された「皇室典範」がどういう経緯で作られたのか。
    その歴史を知るだけでも、非常にドラマチックだ。
    皇統の維持については、今の時代に限った議論ではない。
    今まで男系が維持されたのは、決して偶然ではないということ。
    一つの血統を継いでいくというのは容易なことではなく、まさに先人たちの血の滲むような努力によって、今現在に至っているということだ。
    この前提を、我々は真摯に受け止める必要がある。
    2000年以上も続いている一つの伝統を、ここで変えてよいのだろうか。
    もちろん、今までだって様々な危機があった。
    皇室の歴史では、女性天皇は過去に8名存在している。
    (2人が重祚=再即位したため、10代となる)
    ただし「女系」が天皇になったことは、歴史上ただの一度もない。
    女性天皇は存在しても、女系天皇は1人もいないのである。
    これだけでも、女系天皇を認めるという議論は、慎重にすべきだろうと思う。
    それでは、女性天皇は過去に存在したから、認めてもよいのではないかという意見は確かにある。
    しかし、これについても、深く考えていく必要があると思うのだ。
    過去8名の女性天皇の役割としては、中継ぎ的な目的で即位した例が多いらしい。
    皇室史における最後の女性天皇は、1762年に即位した後桜町天皇だ。
    皇位継承者とされていた「英仁親王」(ひでひとしんのう)が当時5歳だったために、代わりに即位したということである。
    明治期制定の旧「皇室典範」は、こういう事実も踏まえた上で、当然に「女性天皇」「女系天皇」について慎重に検討して起草された訳である。
    明治時代という新しい国づくりの中で、皇室のあり方をどう定義するか。
    明治憲法本体とセットとなる皇室典範の起草を担当したのは、井上毅(こわし)氏である。
    井上氏が、最終的に女性・女系天皇を否定し、男系男子の継承を厳格化したとされている。
    過去の皇統の危機も相当に調べあげた末に至った結論が、それでも男系の維持だったというのは、その判断も非常に重いと感じてしまう。
    井上氏が伊藤博文に宛てた謹具意見の中でも、欧州での王朝が女系で継がれている例があることにも触れ、それでも日本は万世一系を保つべきとバッサリと斬り捨てている。
    皇室典範は確かに「法律」であるが、同時に「家訓」のような側面を持っていたというのも興味深い。
    国家のルールでありながら、皇室という歴史ある「家族」の規律でもあること。
    この二重性が、皇室典範を複雑化しているように思えてしまうのだが、井上氏が、単純な法律を作ろうとした訳ではなく、過去の歴史も調べに調べ、外国の王室の歴史も調べに調べ、さらに「天皇家」はどうあるべきかを考えに考えて出した結論が、この旧皇室典範なのである。
    当時であっても、時代の変化に合わせて変えるべき部分と、何があっても変えてはならない本質の境界線をどこに引くべきかで、相当に悩んだはずだ。
    現代人の我々には意識が薄いかもしれないが、天皇家の存在は、イコール日本国の存立に関わる話にも繋がっているというのは、厳然たる事実である。
    生まれた時から日本という国家があって、天皇が存在しているから、意識がないのも当たり前だが、これが他国では当たり前の話ではないのである。
    日本という国家の根幹とは、果たして何なのか。
    外国と日本の国体は、一体何が違うのか。
    そう言えば学校で教わった記憶がないのだが、この状況だけ考えても相当に異常である。
    なぜこの国が成立しているかの学習をしていない国民が、安易に皇統の議論をしてよいのだろうか。
    やはり、きちんと勉強するしかない。
    ニュースで耳にすることも多い話題だが、この議論は、明治から続く長い長いバトンタッチの延長線上にある。
    過去の人たちが守り抜こうとしたものを、私たちはどう受け取って、次の世代へ渡していくのか。
    これは、一部の政治家や専門家だけの問題ではないように思ってしまう。
    日本人である我々一人一人が、自分自身のルーツをどう考えるか、という問いでもある。
    伝統を守ることは、イコール現状を維持することだけではない。
    守るべき本質を貫くために、新しい時代の在り方を模索し続ける責任があるのだろうと思う。
    我々は果たして、日本という国の未来を、どう描いていくべきか。
    皇室という存在を通じて、日本人としてのアイデンティティを再確認させてくれる良書であった。

    0
    2026年03月02日
  • 歴代天皇総覧 増補版 皇位はどう継承されたか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     本書は、ある親戚の方のお宅にあったものをお借りしていたが、書店で増補版が発行されていると気づき、あらためてそちらを購入したもの。
     神武天皇以降、今上天皇に至る歴代の天皇についてそれぞれの事績等がまとめられている。日本の歴史を最初から現代まで一通りおさらいする感覚にもなるし、一方で、知識として知っていた以上の内容も得られたものと思う。
     もちろん、日本史の授業などで知識はあったはずだが、次の皇太子や天皇の決定をめぐっては、皇族だけではなく、時代時代の権力者たちが強く介入してきたのだということが、あらためて読み取られた。イメージとしては、時の実力者たちの影響で天皇が実質的に交替させられたり、または皇位を得んがために権力者にへつらう皇族たちがいたというのはショッキングだが、ある意味そうしたことが可能であったからこそ、天皇という存在自体は変わらずずっと存在し続けてきたということなのかもしれない。
    著者は、継体天皇の章など古代では、別の王朝に置き換わった説があることも示唆していたし、道鏡などの危うい例はあったのかもしれないが、それでも、血統という正当性なしに皇位を簒奪し得た者がこれまでいなかったというのは、興味深いことだと思った。史実を述べている本なのでその必要はないはずだが、読んでいて皇位の継承が危うくなりそうになるとなぜか少しはらはらするような感覚があった。
    また、女性天皇も江戸時代以前には少なからず実例があり、また女性天皇の即位には、時代に皇位を継承するためのいわば中継の役割というのか、実際上の必要性があったものと思われた。
     天皇をめぐっては色々な意見や議論があるものと思われるが、どのような考えを持っているにせよ、本書をつうじて天皇という存在の独特さについて、その一端でも理解できたようにも思う。本書は、いわば天皇制をキーワードに日本の歴史を概観しており、観点がばらついていない分、理解がしやすかった。

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    2022年05月03日
  • 皇室典範―明治の起草の攻防から現代の皇位継承問題まで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    皇室制度の専門家である著者が、明治の皇室典範や戦後の皇室典範の制定過程、現行皇室典範の構造的矛盾など皇室典範に係る論点を整理し、今後の法改正への道筋を探る。
    新旧の皇室典範の制定過程についてなど、勉強になる部分もあったが、論の流れがわかりにくかったり、構成がすっきりとしていないなど、本としての出来はもう一つだと感じた。

    0
    2025年12月21日

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