小関智弘の作品一覧
「小関智弘」の「鉄を削る 町工場の技術」「町工場巡礼の旅」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小関智弘」の「鉄を削る 町工場の技術」「町工場巡礼の旅」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
現場の方のいい言葉がたくさんでてくる本だ。
なかでも「ひとり親方」の話がいい。著者が独立する職人がほしかったのは何かを推察する場面がいいです。「あるときぶらりと客がやってきて話が弾んだら、二時間でも三時間でも機械を止めて、話に打ち興じてしまうことのできるような、そんな自由であったのかもしれない」(p.195)なるほどねえ。わがサラリーマン人生でも、仕事に打ち込んでいるときはそういう自由を満喫していたような気がする。読者私は内勤が多かったから相手は社内の人が多かったけれども。それはそれで組織が違う人とのこういうトークはとても楽しかったような記憶がある。実はたいしたことをしてないときは「ぶら
Posted by ブクログ
以前NHK(だったと思う)やっていたドキュメンタリーで内視鏡手術用の極細鋏を研ぐことが出来るのは世界でもここだけなのだと紹介されていたのがあって、見ると本当に数人でやっているような小さな工場(こうば)が写っていた。こういう技術というのは規模じゃないんだな、と思った気がする。
どんなに科学技術が発達しても、研ぎ澄まされた職人の技にはかなわないと筆者はいう。それは四十三年間、旋盤工として町工場を渡り歩いてきた経験から出た言葉だろう。もともと小説家でもない人の文章だから、必ずしも読みやすいわけではないし、専門的な話も多々あるのだが、なかなか面白く読めた。