小関智弘のレビュー一覧

  • 鉄を削る 町工場の技術

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     著者は知っていたが読んだのは初めて。非常に面白かった。初版は約30年も前だが、当時の様子がよくわかり、また著者自身旋盤のプロで、体験に基づく記述に説得力があり、勉強にもなった。
     自分の職場にも氏のようなタイプのプロが数名いて、非常に世話になっている。その方々が引退後に後に続く若者もまた数名育っている。そのような環境と比較しつつ読んた。切削時の音に関しては何となく感覚的に理解できた。味はさすがに不明。でも、そういう職人がいることはちっとも不思議ではない。

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    2014年04月02日
  • 鉄を削る 町工場の技術

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    町工場の仕事、旋盤工の仕事をこんなふうに書けたら楽しいだろうなあ。

    町工場から見た風景を語る本は最近多くなっている。岡野工業の岡野さんのおかげなのかな。
    でも、この小関さんの本はさらに味がある。
    工場のなかで働く一旋盤工で、文学に通じていて、みずからも読みやすくて、雰囲気のある文章を紡ぐことができる。

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    2010年09月27日
  • 町工場 世界を超える技術報告(小学館文庫)

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     現場の方のいい言葉がたくさんでてくる本だ。

     なかでも「ひとり親方」の話がいい。著者が独立する職人がほしかったのは何かを推察する場面がいいです。「あるときぶらりと客がやってきて話が弾んだら、二時間でも三時間でも機械を止めて、話に打ち興じてしまうことのできるような、そんな自由であったのかもしれない」(p.195)なるほどねえ。わがサラリーマン人生でも、仕事に打ち込んでいるときはそういう自由を満喫していたような気がする。読者私は内勤が多かったから相手は社内の人が多かったけれども。それはそれで組織が違う人とのこういうトークはとても楽しかったような記憶がある。実はたいしたことをしてないときは「ぶら

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    2010年01月05日
  • 鉄を削る 町工場の技術

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    【そんなことはみんなこの腕が知っているよ】

    機械は良くわからないが、とても勉強になった。
    ぐっとくる。

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    2010年05月09日
  • 町工場 世界を超える技術報告(小学館文庫)

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    以前NHK(だったと思う)やっていたドキュメンタリーで内視鏡手術用の極細鋏を研ぐことが出来るのは世界でもここだけなのだと紹介されていたのがあって、見ると本当に数人でやっているような小さな工場(こうば)が写っていた。こういう技術というのは規模じゃないんだな、と思った気がする。

    どんなに科学技術が発達しても、研ぎ澄まされた職人の技にはかなわないと筆者はいう。それは四十三年間、旋盤工として町工場を渡り歩いてきた経験から出た言葉だろう。もともと小説家でもない人の文章だから、必ずしも読みやすいわけではないし、専門的な話も多々あるのだが、なかなか面白く読めた。

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    2009年10月04日