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  • グローバル格差を生きる人びと 「国際協力」のディストピア
    4.1
    1巻1,034円 (税込)
    「善意」の国際協力は限界を迎えている.アフリカの人びとはSNSや衛星放送で日々目にする豊かな国の暮らしを羨望し,先進国との関係に疑念を抱くようになった.「支援」によって困窮する農村や女性,国際詐欺や陰謀論……長年のフィールド研究の成果をもとに,人びとの目線で「国際協力」の神話を解体し,新たな共存の道を探る.

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ユーザーレビュー

  • グローバル格差を生きる人びと 「国際協力」のディストピア

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    第一章 請い、与えられる者の日常
    ガーナではワクチン接種普及により、1970年代頃から多産少死の時代を迎えた。高等教育率も高まり、多くの若者が学歴に見合うオフィスワークを求めるようになったが、雇用数は限られているため大量失業状態が発生している。国際ロマンス詐欺は、高等教育を受けた若者が自身の識字、語学スキルを活かして収入を得る手段ともなっている。

    第二章 農村の国際詐欺師たち
    本章では、ガーナにおける国際ロマンス詐欺の実態が詳細につづられている。
    結婚式でのご祝儀散財ショーでは、詐欺師たちが羽振りよくお札を宙に舞あげる中、お祝いにきた議員の散財額が少なくてしめしがつかなかった話や、インド人は

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    2026年02月16日
  • グローバル格差を生きる人びと 「国際協力」のディストピア

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    ネタバレ

    リアルなアフリカ諸国の現状と問題点が、筆者の経験とともに語られている本。

    西側諸国による搾取が今もなお続いていると言っても過言ではないと思った。いつまで経っても真の意味での独立(自立)がなされないのは、支援という名の貧困ビジネスの上で社会構造が構築されてしまっているからだ。現地の声を聞かず、ただ西側諸国が食い物にしていると感じた。特に、緑の革命で現地の文化とも呼べる農法、自然サイクルを完全に破壊してしまったという歴史は実にグロテスクである。自立していた部分を奪い、貧困ビジネスに繋げている。

    そして、若者が一攫千金を夢見て挑戦する国際ロマンス詐欺は、日本で言うパパ活のような雰囲気があると感じ

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    2025年12月07日
  • グローバル格差を生きる人びと 「国際協力」のディストピア

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    目から鱗のアフリカに対する開発途上国支援の間違いに本書で気付く。著者が指摘の先進国からの上から目線と受益者としてのアフリカの対立は決して新しい話ではないが、では何をどうするかとなると、途端に現地を無視した論理を振り翳しがち。そこにSNSが入り込み、西側諸国への不信と不満を巻き上げて、ロマンス詐欺などにぶつけて昇華するサハラ以南の現状を知る。
    著者も、これはアフリカの一面であり全てではない、と謙虚に分析しているが、アフリカの外面は色々あっても、本質は本書の指摘が貫いていると思料。アフリカを知るには友松夕香氏をフォローすることに決めた。

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    2025年10月30日
  • グローバル格差を生きる人びと 「国際協力」のディストピア

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    ロシア観が無茶苦茶面白かった。都市流入して死んでいく、人が少なくてやたらと稠密な農業って、なんかものすごく江戸の日本ぽい。欧米への不信感の物凄さはどうにもならなそうな気がする。ロシア発、イスラム発の情報のほうがまだ少しは信頼できそうというのも納得。ロシアはどうにもならなそうだけど、さて中国に義があるかというとどうか。イスラムはイスラムのロジックがありそうだけど、インドネシアとアフリカのサブサハラと同じロジックでやるのは難しそう。サヘルの親ロシア化。6章と7章は圧巻。最後の提案が提案かどうかはまた別として、この先が読みたい。

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    2025年09月08日
  • グローバル格差を生きる人びと 「国際協力」のディストピア

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    アフリカのガーナでの状況をわかりやすく説明している。カカオについては他の書籍でも触れられているかと思うが、白人を対象としたロマンス詐欺については、初めて活字になったように思われる。ロマンス詐欺を中心においてガーナの経済の問題を掘り下げるのも、出会い系サイトを使う学生にはわかりやすいと思われる

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    2025年10月19日

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