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  • きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする
    3.7
    1巻2,750円 (税込)
    〈メタルギアソリッドV〉と一族の戦禍の歴史が解け合う魔術的冒険ほか、痛みと笑いに貫かれた新世代イスラム・マジックリアリズム短篇集。全米図書賞最終候補、O・ヘンリー賞受賞。 ビデオゲームのマップに入り込み、アフガニスタンの故郷で殺されようとしている叔父を救出に向かう少年(「きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする」)、配達され続ける息子の肉片を縫い合わせていく母親(「差出人に返送」)。パレスチナの囚人解放を求めてYouTubeでハンガー・ストライキを拡散する大学生たち(「ハラヘリー・リッキー・ダディ」)。いつまでも死ねない老女を見守る天使と地球(「ヤギの寓話」)。サルに変身し反乱軍を率いることになった青年の数奇な運命(「サルになったダリーの話」)⋯⋯。 9・11以後の数多の瓦礫をさまよう亡霊を、神話的な笑いで紡ぐ戦争文学の新地平。最注目作家による傑作短篇集。

ユーザーレビュー

  • きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする

    Posted by ブクログ

    1992年生まれのアフガニスタン系アメリカ人、ジャミル・ジャン・コチャイによる連作短編集。

    ゲームが好きならこのタイトルと表題作は惹かれるものがある。かくいう自分もここ数年はゲームはめっきりプレイしなくなったが、かつては結構なゲーマーであった。
    当然『メタルギアソリッド』シリーズも熱中した口で『ファントムペイン』発売時には寝る間も惜しんでミッションをこなしていた。
    この表題作は、アメリカに住むアフガニスタン系アメリカ人の少年が、無職の父を助けるために貯めていたバイト代を、その日発売日だった『メタルギアソリッドV』に充ててしまう。早速帰ってプレイすると、広大でリアルな世界が彼の眼の前に開かれ、

    0
    2025年04月15日
  • きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする

    Posted by ブクログ

    それなのに、あなたがたはどこへ行くのか?
    ──クルアーン 81章26節
     
     
    YouTubeチャンネル『けんご小説紹介』でスケザネさんが紹介していた本作。
    そのタイトルのキャッチーさに興味を擽られ購入。

    いざ、読んでみると…世界観を理解するのがなかなか難しい短編集でした。
    表題作になっている『きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする』と『サルになったダリーの話』は個人的に好き。

    だけど、全作イスラム文化圏をバックグラウンドにした短編集であり、それらの文化や宗教観、そしてイスラム圏の寓話なども用いているということで、それらをある程度知っている方が読みやすそう。

    アフガニス

    0
    2025年07月07日
  • きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする

    Posted by ブクログ

    短編集
    アメリカからアフガニスタンへの思いをのせて,いろんな形での文章,文体のアプローチが面白い.
    現実のゲームプレイが妄想と混ざり合って進む表題作,どんどん届く宅配便の「差出人に返送」突然サルになった息子と母を描いた「サルになったダリーの話」が良かった.

    0
    2025年05月23日

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