セシル・ピヴォの作品一覧
「セシル・ピヴォ」の「エステルの手紙教室」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「セシル・ピヴォ」の「エステルの手紙教室」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
こんなに心地の良い読書は久しぶりだった。秋に読む一冊としてお勧めしたいし、実写化したら絶対に鑑賞したい。
フランス北部の街リールで書店を営むエステルは、ふと思い立って「手紙の書き方教室」の講座を始める。(エステルは自分に正直な人だから、講座開設の動機も「ふと思い立った」ように思えた) 集まった参加者は男女6名で、当然ながら書き方を学ぶ理由も様々。参加者同士(エステル相手でも可)で文通し、各内容をエステルが添削する形式で講座は進められる。
やがて、参加者全員の心境に変化が見られ出して…
「封筒の中に収められたメッセージには、メールなんかよりもずっと重みがある。ゆっくりと時間をかけて、道筋を残す
Posted by ブクログ
しばらく積読本になっていた。このタイミングでこの本を読めたことは今の私には大きな意味がある。とても心が温まり、浄化される本だった。それぞれ人生の苦難にいる人々が偶然に集まり、手紙教室で文通を始める。たった3ヶ月の文通だが、それぞれ大きく変わる3ヶ月となる。所々に日本が出てくるところも読んでいて、おっ、とサプライズ的な喜び。そして、最後には風の電話が出てくる。そうか、フランス人には死者が生者の生活に入り込む余地はなく、死者を感じることは怖いとの認識なんだ、と改めて死生観の違いを知る。最後は涙を堪えながら読んだ。ジュリエットとニコラの関係、サミュエルと家族、風の電話の件、そして最後までどうなること
Posted by ブクログ
感想。本屋を営むエステルは手紙教室を開こうと思い立つ。集まった5人の受講者にお互いに手紙を書いてやり取りしてもらい、自分はその手紙の書き方について指導する(内容についてはノーコメントで。あくまでも書き方について)。ある受講者に手紙の相手に選ばれ、結局6人のメンバーが手紙をやり取りする。
見知らぬ他人だったからこそ、手紙だったからこそ語れる痛み苦しみ。家族の喪失、孤独、鬱、パートナーとの確執、そうした一人一人が抱える問題に手紙の相手も敬意を持って返事を書き、自らも辛さを告白する。そんな3ヶ月の手紙のやりとりを終了後エステルが本にした、というのがこの本。
リアルな事を言えば全員が全員こんな風に心を