D.G.ハスケルの作品一覧
「D.G.ハスケル」の「生物界は騒がしい」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「D.G.ハスケル」の「生物界は騒がしい」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
世界と音の関係を、音と世界と人間の関係を鮮やかな言葉で紐解く。風や波、地面の響きしかなかった世界に原初の生き物が音を出しはじめる。やがてそれは語りかける言葉として何かを伝える道具になって地球を駆け巡る。捕食者を恐れながらもコオロギの奏でる音やカエルの鳴き声に込められた求婚のアピール。深海の鯨の声は海水のチャネルを通って何千キロも先の仲間たちに届く。
第3部までの動物たちの音についての文章は珠玉。第4部以降の人間が関わる音の世界に関する文章(人間が豊かな音の世界をズタズタにしている)は著者の熱い気持ちは理解するしその通りだろうけど前半の詩的な美しさには当然のことながら欠ける。