とある作品を連想してしまう…
この巻を読了後、真っ先に浮かんだのは
「さんかく窓の外側は夜」をコピーしたような作品だなぁ、だった。
(念の為お断りを書いておきますが、決して
「パクリだ」とかそういう意味ではないです)
諸々の設定があっちの作品と同じに感じた。
※あくまで個人の感想
それで、あっちとこっちがよく似た作品であるならば、
作品の世界観だとか、登場人物のキャラ設定だとか、話の進め方
(この先どうなるんだろう、と次の巻を読みたくなる感じ)
だとか、は総じてあっちの方が上回っているので、
結論として「こっちは読む意味無いな…」になる。
「設定が同じ」と認識した点を具体的に挙げると、
・幽霊退治もの
・主役が、男性2人のバディ
(2人組ながらも、実際に悪霊退治みたいな専門的な作業を
行うのは一方のみ、という点も同じ)
・正義(主役2人)が悪(幽霊)をやっつけて勝利!という
勧善懲悪のバトル漫画ではなく、幽霊に人格(?)を持たせて
主役2人との対話シーンを描いたり、幽霊の生前の出来事を
話に組み込んで読者が幽霊に共感や同情を覚える話運びにしたり、
それらによって実質的には(幽霊退治よりも)ヒューマンドラマ
としての色が強くなってる
・あっちの作品は「BL漫画っぽい」と色んなレビューや感想ブログで
評されていて、それで、なんというか、こっちの作品は
唐突に主役の男2人がキスしてて、まぁ悪霊を拘束する方法が
ソレってだけで作中に恋愛要素なんか全然無いんだけど、
それはそれとして、なんというか、例えば「呪文を唱える」でも
構わなかった筈なのに、それをあえて、男2人がキスする描写が
必要な方法を採用したのは、
読者…、青年マンガだけど「女性の」読者、をターゲットに
「この漫画はBL感があるよ」とアピールしたい意図があるのかな
という印象を受けた。
ただあっちの作品は「アピールする意図は全く感じないのに
何故だか不思議とBL漫画を読んでいるような気分になる」なので
その点は異なる。
あっちの作品は有名だし人気が高いので、
こっちの作品は悪く言えば「劣化コピー」というか、
なぜ既存の人気作との差別化を図らなかったんだろうと思う。
この巻(1話目)を読んだ限りでは「設定が似すぎ」としか…
あと「ホラー」タグを付けていながら全然怖くなくて残念。
あっちの作品は、ヒューマンドラマ感とかBL感とか抜きにして
純粋に「ホラー漫画」として楽しめる。
作品内の空気・描写によって恐怖感を煽られるから。