ラース・チットカの作品一覧
「ラース・チットカ」の「ハチは心をもっている――1匹が秘める驚異の知性、そして意識」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
Posted by ブクログ
フォン・フリッシュがミツバチの色覚やコミュニケーションを研究してノーベル賞を授与されたのは1973年。ミツバチの賢さと社会性はそれでお墨付きを得たようなものだったが、さらにその先の先があった。本書の原著は2022年刊。フリッシュ以降、半世紀の研究の展開。
実験をしてみると、道具も使えるし、観察学習もできる。遅延見本合わせの課題もクリアするし、(チンパンジーにも難しい)紐引き推理課題も解ける。仲間の個体識別もできるし、やらせてみると、ヒトの顔の識別もできる。喜怒哀楽もあるし、仲間への共感もあるようだ。個性もある。自意識ももっているかもしれない。まるで人間みたい。動物の行動や能力を「擬人化」しちゃいけないと言う科学者なら、なんて言うだろう。無言かな。
(p.s. スイスの盲目の博物学者フランソワ・ユーべル(1750-1831)の研究も紹介している。彼はミツバチで数々の先駆的な実験を行なった。助手に指示を出して実験をさせていたのだが、こちらの想像の域をはるかに超えている。)